竜鳳

先日、地元の中華料理店での出来事です。店頭に設置された券売機を前に、迷いに迷っていたところ、ある光景が目に入りました。なんと、常連さんらしき方々が食券を購入せずにさっさと店内へ。そこで決断しました。「餃子とビールで始めて、メインは店内でじっくり決める」と。

カウンターに着席し、ビールと餃子を注文するも、「餃子はない」との返答。計画は早くも崩れ去りました。あわてて目に付いた日替わり定食を選択。本来ならじっくり選びたかったのに、と少し後悔。

しかし、店内を見渡すと自家製の食べるラー油が。ビールのつまみに最適！と思いつつも、小皿がないので直接盛るわけにもいきません。すると大将が先に漬物を出してくれました。この漬物がビールのつまみにぴったり。なんとかして食べるラー油も加えてみると、想定外の豪華なつまみが完成。餃子がなくてもこれなら十分満足できます。

メインのニラレバ炒めは、ごく普通の味わいながらも、レバーに絡むしっかりとした味付けが心地よい美味しさでした。大将のちょっとした気配りに、店の雰囲気に温かさを感じます。

さて、この店の日替わり定食、31種類もあります。しかも、メニューは日付ごとに決められていて、同じ料理を食べたい場合は翌月の同日まで待たなければならないとか。土日祝日は休みで、全メニュー制覇は一筋縄ではいかない挑戦です。サーティーワンのアイスクリーム全フレーバー制覇よりも難易度が高そうですが、その分魅力的に感じます。

この体験から、中華料理店の魅力はただ美味しい料理を食べるだけではなく、店とのコミュニケーションや日々変わるメニューにもあるのだと実感しました。また訪れて、新たな発見を楽しみたいと思います。