人間には自ら治ろうとうする自然治癒力が備わっています。
その自然治癒力を最大限引き出すのが
私たち医療者の仕事だと考えます。
「患者様の病んだ部分ではなく
こころとからだの全体のリズムに目を配る」
「薬物治療に偏ることなく
心理療法や自然療法、東洋医学などを取り入れ
一人ひとりのニードに合った療養プランを提供する」
そういったホリスティック医療の観点に立って
回復のお手伝いをいたします。
ホスピタリティは「おもてなし」を意味する英語ですが
病院を意味する英語のホスピタルも
「おもてなし」からきています。
日々の生活で疲れ、こころが消耗した人に必要なのは
気軽に来院できる温かい雰囲気です。
こころが風邪を引いたかなと思ったら
迷わず当院のドアを叩いてください。
【精神療法観】
私はどんな疾患の患者様に対しても、
一定の自分のルールで関わるよう心がけています。
一つは
「患者様のことをよく知るまで、
あまり自分から動かないこと」です。
自分自身は患者様にとって遺物であるということを考え
まずは相手のペースに合わせて同化させ
二者関係の成熟を待ってから
深い治療をするようにしています。
「精神科医の一言は、外科医のメスと同じである」と
昔恩師から言われたことが脳裏を離れないでいます。
もう一つは
「『患者様を治してやるんだ』という
思い上がったこころをもたないこと」です。
医者は患者様が治るのを手助けする存在であり、
治っていくのは患者様自身であることを
忘れてはいけません。
患者様と自分を同化させ、相手の力を尊重しつつ
治療を進めるようにしています。
【薬物療法観】
薬は患者様のからだにとって異物であるため
なるべく薬物を使用しないのが医師の良心であると考えています。
薬の薬理作用が
確実に回復をもたらしてくれる場合に限って使用します。
また、異物を与えられる不安はストレスケアに反することです。
薬を処方する際は
患者様に対して心理教育をしっかりと行い
安心感を高めるように心がけています。
<資格>
精神保健指定医
日本精神神経学会認定医
指導医
行動療法士
<学会>
日本精神神経学会
日本うつ病学会(双極性障害委員)
日本認知・行動療法学会
日本ホリスティック医学協会
日本不安障害学会
日本催眠療法学会(評議員) など