一般に、多くの方は風邪をひけば風邪薬、
胃の具合が悪くなれば胃腸薬を
何の抵抗もなく飲んでいるかと思います。
しかし、病気が治るのは
本当に薬の力だけなのでしょうか?
同じように「心の病は薬を飲めば解決するのか?」
という疑問を持たれている方は、
結構多いように感じられます。
当院でも薬物は必要に応じて使用しておりますが、
うつ病をはじめとする心の病が
それだけで治るとは考えておりません。
それは、当院が推進する
ホリスティック医療の考えに基づけば、
うつ病には自分らしさを取り戻すことこそが重要で、
薬の力ではその方の内面までを
変えることはできないからです。
ホリスティックとは
「全体」という意味を表すラテン語で、
健康を表すHealthという英語も
Holisticに由来します。
ホリスティック医療では、
個々の患者さまを
身体的、精神的、社会的、霊的な存在とみなして、
どの方面からも偏ることなく
それぞれアプローチしていき、
その調和を図るという特徴があります。
ホリスティック医療は、治療のゴールを
「自発的幸福(ウェルビイング)の獲得」
と定義しています。
自発的幸福とは、「お金が欲しい」など
その時の状況や他者と比べて発生する
一時的なものではなく、
内面から自然に湧き出てくる不変なものです。
また、この自発的幸福に至る心理的な境地は
「知足」という言葉で表されます。
知足とは「自分はこれでいい」「満ち足りている」
と自然に思えることです。
つまり、ありのままの自分を認めて
許せる自尊感情を持てることが、
真の自発的幸福には重要なのです。
これらを踏まえ当院では、
「患者さまが自己実現を果たし、
自分を認め、より良く生きていくこと」が
治療の最終ゴールであると考え、
日々支援に取り組んでおります。