いち若

板橋の路地裏に佇む「いち若」。
店名に込められた「一番」への志と、
若き料理人の情熱が感じられる空間です。
モダンな和の設えの店内に入ると、
凛とした空気の中にも、
温かな活気が漂っています。
カウンター席からは、若き大将の
力強くも繊細な手仕事が。
その所作に、和食への真摯な想いを感じます。
「おまかせコース」を注文すると、
まず運ばれてきた先付けから
新しい感性が光ります。
蕗の薹の白和えには柚子の香りをまとい、
伝統的な一品に新しい風を
吹き込んでいます。
お造りは、真鯛と平政の二種盛り。
基本に忠実な包丁技が光る一方、
現代的な盛り付けが新鮮です。
煮物椀は、筍と若芽。
澄んだ出汁は伝統的でありながら、
柑橘の香りが爽やかなアクセントに。
焼き物は、のどぐろの西京焼き。
味噌に山椒を効かせた独自のアレンジで、
新たな美味しさを引き出しています。
炊き合わせには、季節の野菜を使用。
和のだしと洋の調味料を巧みに操り、
斬新な味わいを生み出しています。
デザートまで趣向を凝らし、
抹茶のパンナコッタなど、
和洋の垣根を越えた一品も。
若き大将との会話も楽しく、
和食の未来への熱い想いや、
新しい試みについて語ってくれます。
常連には若い世代も多く、
伝統的な和食に新風を吹き込む
スタイルが支持されています。
価格も良心的で、
この創造性と確かな技術を
気負わず楽しめるのが魅力です。
ごちそうさまでした！
また新たな美味しい発見を求めて伺います♪