発達グレーゾーンのお子さまや、
不登校傾向のお子さまを育てていると、
「気持ちをうまく言えない」場面に
出会うことがあります。
何かあったはずなのに、聞いても、
「別に」「わからない」で
終わってしまう。
本当は何を
感じているのだろう?、と
胸がキュッとなることも
あると思います。
でも、気持ちがないの
ではありません。
言葉と心が、まだうまく
結びついていないだけなのです。
発達グレーゾーンの子どもたちは、
感覚がとても豊かです。
けれど、
「悲しい」「不安」といった
抽象的な言葉に
置き換えることが
難しい場合があります。
心の中では確かに
動いているのに、
表現する手段が
見つからないのです。
そんなときに役立つのが、
オノマトペです。
「ドキドキ」
「モヤモヤ」
「ズーン」
「ワクワク」。
音や感覚で表す言葉です。
「どんな気持ちだった?」
と聞くと
黙ってしまう子も、
「ドキドキ?それともモヤモヤ?」
と尋ねると、小さく
うなずくことがあります。
なぜなら、オノマトペは
頭で考える言葉ではなく、
体の感覚に近いからです。
お腹がキリキリする。
胸がギュッとなる。
心がズーンと重たい。
こうした表現は、
お子さまにとって
とても具体的で、
つかみやすいのです。
「ちゃんと話しなさい」
ではなく、
「どんな感じ?」と
寄り添う。
それだけで、
心は少しやわらぎます。
私は音読指導の中でも
オノマトペを
大切にしています。
「ざあざあ」
「しーん」
「ぽつぽつ」と声に出すと、
子どもの表情が
ふわりと動きます。
声が整うと、
心も少しずつ
整い始めるのです。
難しい言葉を教える前に、
感じていることにそっと
名前をつけてあげること。
その積み重ねが、
自分の気持ちを
言葉にできる力へと
育っていきます。
お母さん。
焦らなくて大丈夫です。
言葉は、
安心の中で芽を出します。
オノマトペは、
その最初の小さな種なのです。
オノマトペは、ただの
面白い言葉遊び
ではありません。
それは、
自分の内側を
感じ取る練習です。
たとえば一日の終わりに、
「今日の気分を
オノマトペで言うと?」
と、静かに
聞いてみてください。
「ヘトヘト」
「イライラ」
「ちょっとワクワク」
どんな答えでもいいのです。
うまく言えなくても構いません。
言葉にできた瞬間、
お子さまはほんの少し、
自分を外から
見ることができるようになります。
これは、自己調整の第一歩です。
気持ちにのみ込まれるのではなく、
「今、モヤモヤしているんだな」と
気づけるようになる。
それだけで、
心は少し整います。
また、物語の読解にも
効果があります。
「この場面、どんな空気だった?」
「ザワザワ?
それともシーン?」
そう問いかけると、
文章の奥にある情景が
立体的に浮かび上がります。
イメージが育つと、
読解力は自然に
伸びていきます。
叱るよりも、
説明するよりも、
まずは
感じさせること。
それは遠回りのようでいて、
いちばん確かな道です。
お母さん。
難しいことを
しなくて大丈夫です。
今日、
お子さんにひとことだけ。
「今の気分、どんな感じ?」
と、やさしく
聞いてみてください。
返事がなくても構いません。
少し笑うだけでも十分です。
言葉は、
安心の中で育ちます。
オノマトペは、
その小さな入口です。
焦らなくていいのです。
モヤモヤの中にも、
必ず小さな光はあります。
その光を、
急がず、比べず、
一緒に見つけていきましょう。
大きな成功談ではありません。
けれど、静かに、確かに、
前へ進んできた歩みがあります。
昨日より少し長く座れたこと。
自分から一言、声を出せたこと。
小さな挑戦を重ねてきた時間です。
もしよろしければ、
あなたのペースで、
気になるところから
そっと目を通してみてください。
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スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一