子育てをしていると、
「この子、ちゃんと頑張っているはずなのに…」
そんなふうに感じる日が、
必ず、やってきます。
叱りたいわけでもなく、
比べたいわけでもない。
ただ、今の関わり方でいいのか、
心のどこかで
立ち止まってしまう瞬間です。
今日は、そんな
「うまくいかない日」に出会ったとき、
その出来事を
どう受け取ればいいのか。
少しだけ視点を変えて、
お話ししてみたいと思います。
お母さん、お子さまについて
こんなふうに感じたことはありませんか。
家ではそれなりに頑張っているのに、
学校では力が出ない。
いっしょうけんめい
取り組んでいるように見えるのに、
なぜか結果につながらない。
こちらが声をかければかけるほど、
子どもの表情が、
少しずつ固くなっていく。
そんなとき、私たちはつい
「もっと頑張らせなきゃ」
「やる気が足りないのかな」
と考えてしまいます。
けれど、実はそこに
ひとつの落とし穴があります。
先日、私は教材づくりのために
長時間の録画をしていました。
画面よりも音声が大切で、
子どもたちが安心して聴ける
「声」を残したかったからです。
ところが、
ある程度の時間を超えたところで、
音がポツポツと途切れ始めました。
最初は原因が分かりません。
メモリの不足なのか、
機械の不具合なのか、それとも
私の扱い方が悪いのか。
でも、その現象は
「壊れた」のではなく、
ある境界線を越えたサインでした。
ギリギリまで処理を重ねると、
音と映像の時間が
少しずつズレていき、
やがて音が欠けてしまう。
それは努力不足ではなく、
仕組みの問題だったのです。
子どもの学びも、よく似ています。
うまくいかない日は、
本人が怠けている
わけではありません。
やり方や順序、
負荷のかけ方が、今のその子に
合っていないだけのことが、
実はとても多いのです。
「できない」という出来事は、
その子が次に伸びる入口で、
静かに起きていることがあります。
本当に大切にしたいのは、
「どこまで進めたか」よりも、
「また動き出せる力」が
育っているかどうかです。
勉強が続かなくなる理由は、
決して能力の問題だけではありません。
疲れている日もあれば、
不安が胸いっぱいになる日もあります。
うまくいかなかった記憶が残っていて、
机に向かうだけで
苦しくなることもあります。
そんな状態のまま、
「がんばろう」と言われても、
心も体も動けないのは、
とても自然なことです。
だから私は、
無理に進ませるよりも、
いったん整えることを
大切にしています。
少し休む。
深呼吸をする。
気持ちが落ち着くまで待つ。
そうしてから、
もう一度、そっと戻ってくる。
この経験を、私は
「再起動する力」と呼んでいます。
疲れたら休めること。
乱れたら、また整えられること。
うまくいかなかった日があっても、
そこから戻ってこられること。
この力があれば、
学びは止まりません。むしろ、
後からついてくる進度のほうが、
しっかりと根を張るようになります。
実際のセッションでも、
眠そうな日は少しゆっくりします。
集中できない日は、無理に
押し切りません。
それは甘やかしではなく、
「また動き出せる感覚」を
育てている時間です。
教科は、あくまで手段。
進度は、後からついてくる結果。
本当に育てたいのは、
何度でも立ち戻れる、
しなやかな心と力。
私がオフィスで
大切にしている学びの軸です。
子どもたちは、
何もしていないように見えても、
心を整え、次の準備をしています。
止まっているようでも、内側では
静かな回復が起きているものです。
その時間を信じて
待ってもらえた経験は、
「自分は大丈夫」という感覚になります。
それが「また挑戦しよう!」という
勇気の源になります。
うまくいかなかった時期を、
それぞれのご家庭が、
どんな関わりを重ねてきたのか。
正解を急がず、
その子のペースを大切にしながら歩んできた
10のご家庭の歩みを、
実例ストーリーとしてまとめています。
気になるところから、
静かに目を通していただけたらと思います。
【店舗情報ページ】トップの
オレンジ色の【実例ストーリー】ボタンから
ご覧いただけます。