(前編)
たった2分間で、お子さまは静かに集中し始めます。
「うちの子、動画を見せると
そのあと勉強に戻れなくて…」
お母さんから、
そんな声を頂くことがあります。
こんにちは。
スタディ・コーチング・ラボラトリーの
福田です。
長い指導経験の中で、私はずっと
[お子さまが無理なく集中できる時間]を
探してきました。
その答えが・・・「2分間」でした。
実はこの気づきは、
どの学年の子にも共通しており、
小さなお子さまだけでなく、
中学生でも、高校生、大学生でも
全く同じ反応を示します。
年齢に関係なく
「ちょうどよく
気持ちが切り替わる時間」には、
ひとつのリズムがあるのだと感じています。
動画を三分、五分と流し続けると、
お子さまの表情は
じんわりと変わります。
「もっと見たい」という気持ちが強くなり、
勉強へ戻るスイッチが
入りにくくなるのです。
そこで私は、
どんな動画もすべて
2分間前後にカットしています。
すると、お子さまたちは
驚くほど自然に、
音読や計算へスッと
動き出すようになりました。
途中で止められた感覚がなく、
心がそのまま次の
学びへ流れていくのです。
2分間という小さな区切りは、
お子さまの心に
[安心の余白]をつくります。
負担がなく、集中も途切れず、
切り替えがとても穏やか。
特に勉強が苦手な子ほど、
この方法の
効果が大きいと感じます。
視覚が優位な子には
動画が入口になり、
言葉に不安を感じる子は、
動画のリズムで呼吸が整います。
興味の幅が広い子は
「ちょっと見たい」が満たされて、
心が柔らかく開きます。
そして何より
・・・2分間だからこそ
「続きが見たい!」という
気持ちが生まれる。
「ほんの少しの物足りなさ」が、
学習に戻るための
自然なエンジンになります。
2分間動画メソッドは、
お子さまの「意志の強さ」に
頼るのではなく、
「心の流れ」をそのまま
学びにつなげるための方法です。
だからこそ、
苦手のある子でも
無理なく前へ進めます。
このメソッドが、なぜ
ここまで効果を発揮するのか・・・
その理由を、後編で
さらにお話しします。
(後編につづく)
(後編)
「2分間」がつくる、お子さまの静かな前進。
前編を読んでくださり、
ありがとうございます。
ここからは、2分間動画メソッドが
お子さまの心に
どんな変化を起こすのか、
ゆっくりお話しします。
2分間の短い映像は、お子さまに
「安心して取り組める入口」をつくります。
動画が短いことで、
お子さまの集中の波が乱れず、
そのまま音読へ、
計算へ、
ワークへと
移行できます。
これは、疲れやすい子や
切り替えが苦手なお子さまにとって、
とても大きな助けになります。
長い動画を見たあとは、心が
「動画の世界」に
残ったままになるため、
学習に戻るのが難しくなります。
でも、2分間なら違います。
負担がないまま
「スッ」と戻れる。
この自然な流れが、
「学びはつらいもの」 → 「学びに入れる自分」 へと
心のセルフイメージを
向上させていくのです。
また、2分間で区切られることで
お子さまたちは
「続きが気になる」という小さな
前向きのエネルギーを心に残します。
この「続きへの意欲」が、そのまま
「学習への一歩」に
つながっていきます。
私は、動画をただの
「息抜き」としては
扱いません。
2分間動画と、そのあとの学習は
ひとつのセットです。
お子さまが素直に
机へ向かうための、
心の設計図なのです。
ある子は、動画のあと、
静かに音読を始めました。
別の子は、計算に取りかかる
スピードが速くなりました。
「まずこれやってから、続き見たい」
そんな声が
自然と生まれました。
これは、お子さまを叱っても、
頑張らせても
得られない変化です。
2分間という短い時間が、
集中を奪うのではなく、
むしろ整え、
守り、
伸ばしてくれる。
それが、私がたどり着いた
ひとつの答えです。
お母さん、どうか覚えていてください。
お子さまは、一度に長く頑張る
必要はありません。
ただ、2分間の学びを
積み重ねればいいのです。
その2分間が重なったとき、
お子さまの未来は、静かに、
確実に動き始めます。
(おわり)
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