成績以前に、心が緊張しきっている子どもたち
「うちの子、ちゃんと考えているはずなのに…」
そう感じたことはありませんか。
勉強に向かっているように見えるのに、
言葉が出てこなかったり、
質問されると黙り込んでしまったり。
やる気がないわけではなさそう。
でも、どう関わればいいのか分からず、
お母さん自身も戸惑ってしまう――。
実は、そうした子どもたちの多くが、
「能力」の問題ではなく、
心が強く緊張した状態にあります。
今回は、教室で日々
子どもたちと向き合う中で感じている
「成績以前の大切な視点」について、
少しお話ししてみたいと思います。
私の教室には、これまで
多くの生徒たちが来てくれました。
その中で、
共通して感じることがあります。
成績以前に、
心が緊張しきっている子が
とても多いということです。
勉強が嫌いなわけではない。
やる気がないわけでもない。
むしろ、
「ちゃんとやろう」とする子ほど、
表情が固くなっていることがあります。
問題を前にすると黙り込んだり、
質問されると
言葉が出てこなくなってしまう。
一見すると、
集中できていないように
見える場面もあります。
けれど、
そうではないことが多いのです。
頭の中では、
一生懸命考えています。
ただ、
「間違えたらどうしよう」
「どう思われるだろう」
そんな気持ちが先に立ち、
言葉にする前に
心が止まってしまう。
そういう状態の
子どもたちです。
小学校の頃は、
元気に発言していたという
お話を聞くこともあります。
けれど中学生になる頃から、
少しずつ様子が変わっていく。
頑張ろうとするほど、
緊張が強くなっていく。
そんな姿を、
私は何度も見てきました。
ですから、セッションでは、
いきなり
「できるかどうか」を問いません。
まずは、
声を出すリズム。
呼吸のテンポ。
表情のゆるみ。
ほんの小さなところから、
整えていきます。
学びは、
頭だけで進むものではありません。
心が少し緩んだとき、
言葉は、自然と動き始めます。
その「入口」をつくることが、
私のオフィスで
大切にしている時間です。
心が整うと、学びは自然に動き出します。
すでに、お話ししたように、
学びにつまずいているように
見える子どもたちの中には、
「やる気がない」のではなく、
心が緊張しきっている状態の子が
少なくありません。
そのようなとき、無理に
頑張らせようとすると、かえって
力が出にくくなってしまいます。
ですから私は、
「どこまで進めるか」よりも、
「どんな状態で学びに向かえているか」を
大切にしています。
たとえば、
声の出し方が少し柔らかくなった。
目線が自然に上がった。
終わったあと、
表情が穏やかだった。
それだけでも、
その日の学びとしては十分です。
こうした変化は、
テストの点数のように、すぐに
数字で表れるものではありません。
けれど、
心の状態が整い始めると、
子どもたちは少しずつ、
自分から学びに近づくようになります。
落ち着いて取り組めた
経験が重なることで、
「やってみようかな」という気持ちが、
自然と芽生えてくるのです。
お母さんにとっては、先のことが
心配になる瞬間もあると思います。
このままで大丈夫だろうか。今、
何か足りていないのではないか。
そんな思いが浮かぶのは、
それだけお子さまを
大切に思っているからこそです。
もし、以前よりも
ほんの少し穏やかな時間が増えているなら、
それは確かな前進です。
学びは、
焦らせたときではなく、
安心が戻ったときに動き出します。
その歩幅は小さくても、
土台が整った一歩は、後から
大きな伸びにつながっていきます。
どうか今の関わりを否定せず、
お子さんのペースを
信じてあげてください。
私も、その歩みをそっと
支える存在でありたいと
思っています。
うまくいかなかった時期を、
それぞれのご家庭が
どのように受け止め、歩んできたのか。
正解を急がず、
子どものペースを大切にしてきた
10のご家庭の歩みを、
実例ストーリーとしてまとめています。
気になるところから、静かに
目を通していただけたら幸いです。
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