朝7時。
街が静かに
目を覚ましはじめるころ、
私は一人の生徒を迎えました。
この夏も、
特別な時間が始まりました。
毎年実施している
[夏期特別セッション]です。
このセッションは、
ふだんの学習指導とは異なる、
夏休みだけの取り組み。
一対一で5時間…
未来を先取りするような
濃密な時間を、
朝からお昼まで過ごします。
今回の第一号は、
中学1年生の女の子。
セッションの内容を
お話しした瞬間、
彼女は迷うことなく
「ウチ、やる!」と
即決してくれました。
その反応に、
私のほうが驚かされ、
嬉しさで心が一杯になりました。
お母さまからもすぐに、
「ぜひお願いしたいです」と、
前向きなメッセージをいただきました。
ご家庭の思いと、
お子さまの意欲が、
言葉のひとつひとつから
自然に伝わってきます。
今回の夏期特別セッションは、
以下のような流れで進めます。
7:00〜9:00
【朝の集中学習セッション】
頭がもっとも冴えている時間帯に、
しっかりと課題に向き合います。
国語、英語、音読、
プレゼンテーションなど、
その子に合わせて内容を組み立て、
2時間かけて取り組みます。
「できた」
「わかった」という実感を重ねること。
それが、子どもたちの
目の輝きと自信につながります。
この時間は、まさに原点です。
9:00〜10:00
【レストランでの朝食&ソーシャルスキル研修】
セッションを一度離れて、
近くのレストランへ。
ここで朝食をとりながら、
ただの食事では終わらない
1時間を過ごします。
テーブルマナー、
店員さんへの感謝の伝え方、
会話の間合い、社会をどう見るか。
それはすべて、
日常に根ざした
「生きる力」につながります。
毎回違うお店を選ぶのは、
演出や雰囲気、スタッフの違いに触れ、
五感を使って
「社会の多様さ」を
感じ取ってほしいからです。
子どもたちは、
目にするもの、
ふれるもの、
体験すべてから学びを得ます。
この時間は、
そうした感覚をゆっくり
育てる貴重な機会です。
このあと、
オフィスに戻って、再び
学びの時間が始まります。
食事と社会体験で
リフレッシュした頭。
この時に取り組む学習は、
ひと味違った手応えがあります。

10:00〜12:00
【再びオフィスで集中セッション】
食事と外の刺激を受けて、
リフレッシュした頭で、
もう一度、
学びの時間が始まります。
午前最後の1時間は、
その日に学んだ
内容を整理しながら、
次回までの
家庭での取り組みも、一緒に
リハーサルします。
このように、
5時間のセッションは、
単なる[学習塾の延長]
ではありません。
社会に触れ、
自分と向き合い、
未来へ向けて一歩を踏み出す・・・
まるで
「人生のリハーサル」
のような時間です。
この夏は、一人あたり
6回のセッションを
予定しています。
合計30時間。
これは、通常セッションの
約4か月分にあたる、
濃密な学びの
積み重ねです。
一般の学習塾とは違って、
学生講師に任せることは
しません。
私が責任をもって
すべてを担当するため
全生徒には実施できません。
そのため、このコースは
いつも小数限定です。
私にとっても、
彼らにとっても
夏は1年の中で
最もエネルギーを注ぐ季節です。
朝7時から夜22時まで、
連続してセッションが
続く日もあります。
けれども、
この夏の取り組みが、
生徒たちの人生を
大きく動かしていくことを、
私はこれまで何度も
何度も見てきました。
「自分を好きになれました」
「夢が自分の言葉で語れました」
「進路が見えてきました」
そんな生徒の言葉は、
今でも私の心の中で、静かに、
でもキラキラと輝いています。
もし今、お子さまのことで
悩んでいらっしゃる
お母さまへ。。。
どうか、
あきらめないでください。
お子さまは、必ず
変わることができます。
まだ、その[きっかけ]に
出会って
いないだけです。
私は、子どもたちの
可能性を引き出し、
未来への道をつくる
お手伝いをしています。
それは、成績を上げること
だけを目指すもの
ではなく、
「自分を信じて進んでいける力」を
育てる取り組みです。
この夏が、
お子さまにとっての
再出発の時
となりますように。
そして、
お母さまご自身にとっても、
「この子と一緒に進める」と思える、
希望に満ちた夏
となりますように。
私は、今年も心を込めて、
全力でサポートしてまいります。
