「ゲームを取り上げても、また
別の方法で遊んでしまうんです…」
こんなふうに
おっしゃるお母さんは、
とても多いです。
私のところにも、
同じ悩みを抱えたお母さんが
相談にいらっしゃいます。
中学生の息子さんが、
夜遅くまで
オンラインゲームに
夢中になっています。
学校の宿題も
ほとんど手つかず。
寝不足のせいか
朝も起きられず、
学校へ行けない日が
増えてきているそうです。
お母さんは何度も
「もうやめなさい」
「そろそろ寝なさい」
と言うのですが、
息子さんは
「あとちょっと」
「もうすぐ終わるから」
と返すばかり。
そんなやり取りが繰り返され、
ついには
親子で口論になることも
増えてしまった
ということです。
こうした状況は、
特別なこと
ではありません。
ゲームが大好きな子どもたちは
たくさんいますし、
ある程度
のめり込むのは
自然なことです。
でも、
やめられない状態が続き、
勉強や睡眠、
人との関わりに支障が出てくると、
お母さんとしては心配で
たまらなくなりますよね。
ここで大切なのは、
ゲームをやめさせることだけを
ゴールにしない
という視点です。
ゲームに夢中になる背景には、
子どもの「心のサイン」が
隠れていることが多いんです。
例えば学校で
友だち関係が
うまくいかないとき、
現実の世界よりも
ゲームの世界の方が
安心できる場所になります。
勉強が難しくなって
自信をなくしたときも、
ゲームの中なら
「勝てる自分」です。
誰かに認めてもらいたい、
褒めてもらいたい、
安心したい。
そういう気持ちが
ゲームの中で
満たされているからこそ、
やめられなくなります。
だから、
「ゲームばかりしている」という
行動だけを見て
叱ってしまうと、
お子さまは
「分かってもらえない」と感じて、
ますます
ゲームに逃げ込んでしまいます。
これでは
悪循環ですよね。
私たちがまず
やるべきことは、
「やめさせる」こと
ではなく、
「お子さまの気持ちを
受け止めること」なんです。

あるお母さんと一緒に
実践した時の話です。
息子さんがゲームから
離れられないとき、
お母さんは
「やめなさい」ではなく、
「そんなに夢中になるくらい
面白いんだね」と
声をかけました。
そして、ゲームに勝って
嬉しそうに
話している時には、
「それはすごいね」
「そんなに頑張ったんだね」と
共感の言葉を伝えました。
このアプローチに最初は
半信半疑だったお母さんですが、
共感の言葉を続けるうちに
息子さんが
「今日はここでやめとく」と、
自分から言い出しました。。
親子で冷静に
ゲームの時間について
話し合えるようになったのは、
お母さんが
「禁止」ではなく
「共感」から始めたからです。
こうした変化は
一朝一夕では起きません。
でも
「子どもの気持ちを言葉にして返す」
この小さな積み重ねが、
驚くほど大きな変化を生みます。
ここからが、
スタディ・コーチング・ラボラトリーとして
お伝えしたい大切なことです。
ゲームを取り上げても、
依存的な行動は形を変えて
再び現れることがあります。
YouTubeやSNSに
置き換わることもあります。
つまり、
本当に大切なのは
「やめさせること」
ではなく、
「親子の信頼関係を育て直すこと」。
一人で抱え込んでいると、
お母さん自身が
疲れてしまいます。
私たちは、
そんなお母さんと一緒に、
お子さまとの関わり方を整える
お手伝いをしています。
母子同伴型のセッションも
ご要望に沿って実施しています。
お子さま一人ひとりの気持ちを
丁寧に紐解き、学習と
心の両面からサポートしています。
ゲームに夢中になる背景には、
必ず理由があります。
その理由に気づき、
話しあえるようになると、
学びへの意欲や生活習慣も
少しずつ整っていきます。
「ゲームばかりで将来が心配…」
というお気持ちは
とてもよく分かります。
でも大丈夫です。
親子の対話を
重ねていくことで、
未来は必ず変わります。
もし今、お子さまのことで
お困りでしたら、
一人で抱え込まず、
ぜひ一度ご相談ください。
スタディ・コーチング・ラボラトリーは、
お母さんと一緒に、
お子さんの「学び」と「心の回復」を
サポートしていきます。
