こんにちは。
今日は、ある本の
「巻頭のことば」を
ご紹介させてください。
これは、
わたし自身がずっと
心の中で
大切にしてきた想いです。
子どもたちと向き合いながら、
いつも胸の奥で確かに
響いていた言葉です。
わたしは、地べたを
這いずるように生きてきました。
うまく話せなかったこともある。
人を信じきれなかったこともある。
自分が嫌になった夜もありました。
それでも、歩いてきました。
泥の中で見つけた、
小さな光。
壊れかけた心の奥に、
まだ残っていたぬくもり。
そんな
「誰にも見えない再起」を、
子どもたちと分かち合いたい。
だから私は、
学校へ行けなかった子たち、
勉強が苦手な子たち、
人と話すのが怖い子たちと
向き合っています。
そして、思うのです。
ここでしか
育たない強さがある。
泥の上だからこそ、
根が張れる。
下から見上げるからこそ、
空が広い。
この言葉は、
そんな子どもたちのそばで、
何度も心の中でつぶやいてきた
祈りのようなものです。
ちなみに、この
「巻頭のことば」。
実は
まだ世に出ていない
私の本、
『数学から始める国語力』の
オープニングに使っています。
ちょっと真面目すぎたかな、
と思いながらも、
一番最初に伝えたかったのは、
やっぱりこれだったんです。
もし、今なにかに
つまずいていたとしても、
あなたとお子さんが歩いていく
その道に、
きっと小さな光が
宿りますように。
そして、もしかしたら、
あなた自身の中にも
「もう一度、やってみようかな」って
思える気持ちが、
そっと
芽吹いてくるかもしれません。
このブログが、そんな
「やさしい再スタート」の
きっかけになれば嬉しいです。
心から、そう願っています。

上記の文章は、
わたしが長年、
たくさんの子どもたちと
向き合ってきた中で
少しずつ、
育まれてきた思いです。
勉強ができるかどうか。
どんな進路に進むのか。
もちろんそれも
大事なことだけれど、
それ以上に大切なのは、
「生きていこう」という
その子の内側にある、
小さな力。
たとえ今、
つまずいていたとしても、
うまく言葉にできなくても、
あの子の中には確かに、
「伸びていこう」とする
芽がある。
それを、私たち大人が
焦らず信じて
待つことができたら、
子どもたちは、
思いもよらない方向から、
びっくりするほど
力強く伸びてくれるのです。
だからこそ、目の前の
「できた・できない」に
一喜一憂しすぎず、
その子の「いま」を、
静かに見守る
眼差しを持ちたい
と思っています。
この
「巻頭のことば」を読んで、
「わかるよ」と
思ってくださった方がいたなら、
もうそれだけで、
心と心が優しく
つながったように感じます。
実はこの言葉、
まだ世に出ていない
私の新しい本、
『数学から始める国語力』の
最初のページに
忍ばせたものでした。
ちょっと真面目すぎたかな?
と悩みながらも、
最初に伝えたかったのは、
やっぱり
この想いだったんです。
子どもたちは、
どこからでも育ちます。
ゆっくりでも、
遠回りでも、
必ず伸びていきます。
そして、
お母さん自身もまた、
きっと、何度でも
やり直せるし、
お子さんと一緒に
新しい未来を
つくっていけると、
私は信じています。
このブログが、
そんな未来をそっと
照らす一灯になれたなら・・・
それほど
嬉しいことはありません。
今日もお読みくださって、
本当にありがとうございました。
いつか、のんびり
遊びにいらしてくださいね。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一
