お母さんへ。
もしかすると、
「また何か教材を買わなきゃいけないのかな…?」
そんなふうに思われたかもしれませんね。
いえいえ、大丈夫です。
今回も、なにかを買い足す必要はありません。
お伝えしたいのは、
お子さまの人生を静かに、
確かに支えてくれる
「耳からの学び」についてのお話です。
最近の子どもたちは、
短い動画やSNSに
囲まれて育っています。
言葉のやりとりも、
どんどん短く、軽くなり、
相手の気持ちを想像する時間が
減りがちです。
だからこそ今、
「人の話をじっくり聴く」
「言葉の奥にある気持ちを感じる」
そんな力が、いっそう
大切になっています。
その力を自然に
育ててくれるのが、
音声教材というツールです。
今はスマホ一台で、
質の高いナレーションが
手軽に聴けます。
有名な文学や哲学的な物語、
深いテーマの短編や
心温まるエッセイなど、
まるで
小さな劇場が
耳の中に広がる感覚です。
プロのナレーターが語る言葉には、
文字だけでは届かない
深い表現が
込められています。
たとえば、私が
関わっている男の子。
彼は読書が大好きで、
図書館通いが日課でした。
でも会話では
曖昧な表現や
感情のこもった言葉を
うまく受け取れず、
悩んでいました。
そんな彼に
音声教材を勧めた理由は、
単に「読む」のではなく、
心から「感じる」楽しさを
知ってほしかったからです。
ため息まじりのセリフ。
ちょっと照れた笑い声。
語尾のかすかな揺れ。
そういった音のニュアンスを
耳で感じ取ることで、
彼の表情や言葉づかいが
少しずつやわらぎました。
音声で育つ力は、
テストの点数では測れません。
でも、それは確かに
「人とつながり、生きていく力」なのです。
今回も、「これを買ってください」
という話ではありません。
こういう選択肢がある、
ということを、そっと
お母さんにお知らせしたかったのです。
もし気になるようでしたら、
ぜひ一緒に使い方を
考えていきましょう。
お子さまが、
ことばと仲よくなる
きっかけづくり。
お母さんの
あたたかいまなざしが、
お子さまにとって、
最高の安心基地です。

高価な教材を買わなくても、
誰かに合わせる必要もなく、
いつでも自分のペースで、
人生を豊かにする
「耳の習慣」を
始めることができます。
私はこれを、
「一生モノの教養との出会い方」
だと思っています。
もちろん、
どんな作品をどう活用するか、
そして、
年齢や性格に合わせたご提案は、
コーチングの中で
丁寧にお伝えしています。
何を選び、どう聴くか。
その工夫こそが、
親子の心のつながりを深め、
お子さまの「言葉の世界」を、
ぐんと広げてくれるのです。
そして、
耳からの読書がきっかけとなって、
ある生徒は
こう語ってくれました。
「自分も、言葉で何かを伝えたい」
小さな物語を書いたり、
自分の感想を録音したり――
「受け取る側」から
「発信する側」へ。
そんな自然な移行が、
ゆっくりと始まったのです。
「聞く → 感じる → 語る」
この流れはまさに、
「自分の人生を言葉にして語る力」
へとつながっていきます。
「子どもは、
教えたようには育たない。
見せたように育つ。」
この言葉のように、
お母さんがそっと横で、
一緒に
耳を澄ませるだけでも、
それは、お子さまにとって
大きなギフトになるのだと、
私は信じています。
どうぞご安心ください。
私がご提供するのは、
「何かを買わせる学習」
ではありません。
「すぐに手にできるもの」を、
「心を育てる方法」として
活用するご提案です。
耳から育つ「ことばの力」。
それは、お子さまの将来に
優しく寄り添いながら、
自分の道を歩むための
確かな支えに
なってくれるでしょう。
そして、この習慣が、
やがて「学び続ける力」となり、
生涯にわたって、
お子さまの背中を
押し続けてくれるはずです。
お母さん、
近いうちに時間を作って、
お子さまと一緒に、
短い物語を
「聴いて」みてください。
そこから始まる未来が、
きっとありますよ。
