【前編】会読から始まった小さな変化
声を出すことが、
こんなにも嬉しいと
感じる瞬間があります。
「論語って、むずかしそう…」
そんな印象をお持ちのお母さんも、
きっと少なくないと思います。
昔の言葉は難しく感じられて、
「うちの子にはまだ早いかも」と
思われるかもしれません。
けれど実は、論語の音読が、
子どもたちにとって
「声を出す喜び」を
取り戻す時間になることがあります。
今回は、場面緘黙と向き合ってきた、
ある中学生の女の子の
お話をご紹介します。
ここでは、彼女を
Aちゃんと呼ばせてください。
Aちゃんは、家庭では
普通に話せるのに、
学校など特定の場所では
声が出なくなってしまう状態と
向き合ってきました。
「話したいのに話せない」。
そんな思いを抱えながら、
長いあいだ静かな
葛藤を乗り越えてきました。
そんなAちゃんが今、
前向きに取り組んでいるのが
「論語の音読」です。
しかも、
ただの音読ではありません。
先生と声を合わせて読む
「会読(かいどく)」という方法です。
ひとりで声を出すのは怖い。
けれど、誰かと一緒なら
少し安心できる。
そんな子どもにとって、
会読は安心して声を出せる
学び方になります。
Aちゃんも最初は、
ほんのかすかな声で、
たった一言だけでした。
それでも、
その小さな一歩が
「声が出せた」という
大きな自信に
つながっていきました。
論語の文章は短く、
リズムが心地よいのも
特徴です。
まるで歌を口ずさむように
読むことで、
緊張していた心が
少しずつほぐれていきます。
「音読していると、なんだか
気持ちが落ち着く」
そんなふうに
話してくれるお子さまもいます。
Aちゃんにとって論語の会読は、
「声を出すのがこわい」から
「声を出すのが少し楽しい」へと
進むための、
やさしい第一歩になりました。
続きは【後編】で、
論語の言葉が
どのように心に響き、
子どもの心の成長へと
つながっていくのかを
ご紹介します。
【後編】「声が出せたね」が未来を育てる
論語には、
「人としてどう生きるか」
「思いやりとは何か」
といった、人の心に
静かに語りかける言葉が
数多くあります。
思春期の子どもたちにとって、
こうした言葉は、ときに
大きな支えになります。
Aちゃんのように、
不安や迷いを抱えているお子さまでも、
論語のやさしいリズムに
触れているうちに、少しずつ
心がほどけていくことがあります。
実際にAちゃんは、
こんな言葉を話してくれました。
「声を出すって、楽しい」
「一緒に読むと、ちょっとホッとする」
この体験の積み重ねが、
「話すこと」や
「伝えること」に対する気持ちを、
少しずつ
前向きに変えていきました。
場面緘黙の子どもにとって、
「声が出せた」という経験は、
とても大きな一歩です。
「声を出すのがこわい」から
「声を出すって気持ちいい」へ。
その小さな変化が、
心の扉をゆっくりと
開いていきます。
論語の会読は、
ただの音読練習ではありません。
リズムに合わせて声を出す時間は、
心を落ち着かせてくれます。
一緒に読むことで安心が生まれ、
言葉を通して
温かな交流も育っていきます。
そして、その経験はやがて、
語彙力や表現力、思考力、
コミュニケーション力といった
「生きる力の土台」へと
つながっていきます。
もし今、
お子さまが「話すこと」に少し
不安を感じているようでしたら、
どうか焦らず、
小さな声から始めてみてください。
その一言が、
未来へつながる
大切な第一歩になるかもしれません。
その小さな一歩は、やがて
「自分の声で世界とつながる力」へと
育っていきます。
ゆっくりでも大丈夫です。
お子さまは、それぞれのペースで
確かに成長していきます。
もしよろしければ、
あなたのペースで
実際の成長の様子も
ご覧ください。
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スタディ・コーチング・ラボラトリー
福田秀一