こんにちは。
お子さまが高校受験を控えている中、「なかなか勉強に手がつかない」「今さらやっても仕方がないと言っている」といった悩みを抱えているお母さんも多いのではないでしょうか。
受験が迫ると、お子さまも、焦る気持ちが強くなるのは当然です。
でも、そんなお母さんの気持ちとは裏腹に、お子さんが勉強に取り組もうとしない姿を見て、不安や苛立ちを感じることもあるかもしれません。
実は、「勉強しない」という行動の背景には、ただの「怠け」や「やる気のなさ」ではなく、さまざまな心理的な要因が関係していることがあります。
もしかすると、お子さんは「頑張ったのに結果が出なかったらどうしよう」という不安を抱えているのかもしれません。
あるいは、「今さらやっても間に合わない」という諦めの気持ちがあるのかもしれません。
こんなふうに思ってしまうと、行動すること自体が怖くなり、結局勉強から逃げてしまうのです。
また、時間にルーズになってしまうことも、心の負担と無関係ではありません。
学校でも遅刻が増えているし、家ではなかなか勉強に手がつかない。・・・こんな様子が続くと、お母さんとしては「このままで大丈夫なの?」と心配になってしまいますよね。
でも、ここで大切なのは、責めたり無理にやらせようとするのではなく、お子さんの気持ちに寄り添いながら、少しずつ前向きな気持ちを引き出してあげることです。

まず、「やるべきことが多すぎる」と感じている場合は、「今からでもできること」に目を向けるように声をかけてみてください。
例えば、「全部の勉強をやり直す」ではなく、「理科の重要単語だけ見直してみよう」「数学の計算問題を5問だけやってみよう」と、ハードルを低くすることで、取り組みやすくなります。
最初の一歩が踏み出せると、そこから「もう少しやってみようかな」という気持ちにつながることもあります。
また、時間を守る習慣がなかなかつかない場合は、「時間を意識する練習」から始めるのもひとつの方法です。
いきなり「〇時から勉強を始めなさい」と言っても難しいこともありますよね。
まずは、「〇時になったら教科書を開いてみる」「〇時になったら私に『今から始めるよ』とLINEを送る」といった、小さなルールを決めるだけでも、時間の意識が変わっていきます。完璧を求めず、少しずつ進めることが大切です。
そして、何より大事なのは、お子さまの気持ちを受け止めてあげること。
「どうして勉強する気になれないの?」と聞くと、「今さらやっても意味がない」とか「勉強しなきゃいけないのは分かってるんだけど…」といった言葉が返ってくるかもしれません。
でも、それを責めずに、「そう思うのも無理ないよね」「確かに焦る気持ちもあるよね」と共感してあげることで、お子さんも少しずつ気持ちを開いてくれることがあります。
また、お子さまにとって「受験」はただの学力テストではなく、精神的なプレッシャーとも向き合う大きな試練です。
「お母さんは応援してるよ」「結果よりも、今できることを一緒に考えようね」といった言葉をかけることで、お子さんも安心できるかもしれません。
高校受験まであと少し。
今は焦る気持ちも強くなる時期ですが、大切なのは「合格だけがゴールではない」ということです。
今できることに少しずつ取り組みながら、最後までお子さんを信じて見守っていきましょう。
きっと、お子さまは、お母さんの愛情を感じながら、自分なりのペースで前に進んでゆきます。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一
お問い合わせ
080-5369-3252
a_totalperson@yahoo.co.jp
