お母さん、こんにちは。
日々、お子さまの表情を見ながら、
[この子、学校で
うまくやれているのかな?]と、
心のどこかで不安になること、
ありませんか?
とくに、小学校という
新しい社会に
足を踏み入れたばかりの頃や、
中学年から高学年へと
成長していく途中の時期には、
環境や人間関係が大きく
変化していきます。
子どもたちはその中で、
[集団の中での自分]という存在を
意識し始めます。
でも、みんなが同じように
集団に馴染めるとは限りません。
ある子は、
[学校に行きたくない]と
つぶやくかもしれません。
またある子は、
[友だちと話が合わない]
[なんか浮いてる気がする]と
言葉には出さずとも、
不安そうな表情を
見せることもあります。
そんなお子さまの姿に、
どう対応すればよいのか分からず、
戸惑いや焦りを感じてしまう・・・
それは、どのお母さんにも
共通する思いです。
だからこそ、まずは、
お母さんご自身が深呼吸をして、
肩の力を抜いてください。
お子さまは、けっして
ひとりぼっち
ではありません。
そして、今の場所に
馴染めないからといって、
お子さまの未来が閉ざされている
わけでもないのです。
その[違和感]を感じている「今」が、
お子さまの新しい
成長の入り口に
なることもあります。
私はこれまで、たくさんの
ご家庭と関わってきました。
そのなかで一つ、
確信していることがあります。
それは・・・
[学校だけが、
子どもたちの成長の場
ではない]ということ。
学校に通い、
友だちと学び合い、
日々を元気に過ごすことは
素晴らしい経験です。
でも、ときには
学校という場が合わず、
そこで無理をして
エネルギーを
すり減らしてしまうこともあります。
とくに中学校以降では、
一人ひとりの個性に
しっかりと寄り添えるような
環境が整っている
とは言えません。
集団行動を重視するがゆえに、
ほんの少しでも
[違い]をもつ子どもたちが、
居場所を見つけにくく
なってしまうことがあります。
だから私は、
お伝えしたいのです。
[学校に戻ること]だけに、
こだわらなくてもいいのですよ、
と・・・。

お子さまにとって大切なのは、
自分らしくいられる場所、
自分を認めてくれる人と出会うこと。
そのために、学校以外の
「居場所」を見つけてあげることも、
とても有効な選択肢なのです。
たとえば、
バレエやダンス、
陶芸や絵画、
お菓子づくり、
読書や音楽など・・・
お子さまが
自分を表現できるような活動の中に、
「ことばでは伝えきれない気持ち」や
「生きる力の芽」が、たくさん
宿っています。
その小さな
「夢中になれる時間」をきっかけに、
少しずつ心がほぐれて、
自分のペースで
社会とのつながりを
回復していく子たちも、
大勢います。
私自身、
陶芸教室や絵画教室、
ケーキづくりの教室などと
連携しながら、
お子さまが
「人生を楽しんでいる大人たち」と
出会える機会をつくっています。
そんな大人たちと接することで、
子どもたちは
「こんなふうに生きてもいいんだ」
「学校以外にも道はあるんだ」と、
ホッとしたような表情になるのです。
それが、自分の人生を
前向きにとらえる第一歩になり、
学びへの意欲にも
つながっていきます。
だからお母さん、
焦らずに、
お子さんが安心していられる場所を
いっしょに見つけてあげましょう。
「どうしてこの子は
みんなと違うのか」
と悩むよりも、
「この子が安心できるのは、
どんな場所だろう」
と想像してみるだけで、
子どもを見る目が、
やさしくなります。
そして、お母さんの
優しいまなざしこそが、
なによりも
お子さまの力になります。
子どもは、お母さんに
見守られているだけで、
立ち上がる勇気が
湧いてくるのです。
どんなに小さな一歩でも、
その一歩を
「よくがんばったね」と
認めてあげるだけで、
子どもの世界は
少しずつ開いていきます。
私も、その
お手伝いをしています。
お子さまが
自分らしく、楽しく、
未来を歩んでいけるように。
そしてお母さんご自身も、
「これでよかったんだ」
と安心できるように。
どうか、一人で
抱え込まないでください。
お子さまの
歩幅に合わせて、
一緒に歩いていきましょう。
・・・ことばの力を信じて。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
福田 秀一
