先日、ある通信制高校に通う
生徒から
一通のメールが届きました。
「日課の縄跳び、2000回やりました!」
この日は修学旅行の最中で、
宿泊先は
ディズニーランドのホテル。
きっと同級生や
先生たちの目を避けて、
どこかで黙々と
縄跳びをしていたのでしょう。
メールを読んだ瞬間、
私は思わずガッツポーズ。
この日で連続250日目。
これだけ揺るがない
習慣を
積み重ねているのなら、
彼は必ず成功する。
そのように確信しました。
今、不安を抱えている
お母さんも多いと思います。
学校へ行けない日があったり、
勉強の遅れが気になったり、
他の子と比べてしまったり。
けれども、
子どもたちは、私たちが
思っている以上に、
自分の力で未来を
切り拓く力を持っています。
そのことを、
この生徒の姿が
教えてくれます。
彼は中学時代、
不登校を経験しました。
教室に足を運ぶことが
できない日々が
続きました。
でも、そこで
立ち止まるのではなく、
一歩ずつ前に進む方法を、
私と一緒に
自分のペースで
見つけてきたのです。
縄跳び2000回という習慣は、
ただの運動ではありません。
「昨日の自分に勝つ」という、
彼自身の決意の表れです。
修学旅行という
特別な環境にあっても
続けるその姿勢は、
周囲に合わせることよりも、
自分との約束を守る
大切さを教えてくれます。
毎日の積み重ねは、
やがて
大きな自信につながります。
彼は縄跳びだけでなく、
毎朝の音読も
続けています。
目が覚めたら
まずテキストを開き、
カタカムナ音読を
一気に読み切るのが日課。
最初は
たどたどしかった声も、
今ではハッキリと
響くようになりました。
これは単なる暗記ではなく、
「自分の声で言葉を届ける力」を
育てる取り組みです。
毎朝積み重ねた音読は、
やがて自信となり、
入試や将来の面接でも、しっかりと
自分の考えを伝える力へと
発展してゆきます。
彼は今日も、
未来の自分へと
一歩ずつ進んでいます。
そして今、彼は、
簿記会計の学びにも
真剣に取り組んでいます。
試算表や精算表といった難問に、
一題につき
30回以上挑戦します。
「わかる」ではなく
「できる」まで徹底して
やり切る練習です。
こうした取り組みは、
大学入試のためだけではなく、
将来、社会に出たときに
求められる力にもなります。
知識を詰め込むことで終わらず、
「学んだことを使える力」に
変えていくことを、
彼は身をもって実践しています。
今回、彼が挑戦するのは
自己PR型の入試です。
与えられた問題を解く
だけの試験ではなく、
自分自身の歩みや努力を、
自分の言葉で語ることが
求められます。
中学時代の不登校も、
祖母の介護を手伝った経験も、
簿記や漢検への挑戦も、
音読や縄跳びの習慣も、
すべてが彼の物語です。
これまで「不利」だ
と感じていた経験も、
この入試では
見事に強みになるのです。
お母さん、お子さまとの
これまでの歩みを
思い返してください。
たくさんの悩んだ日々。
それでも今日まで、
お子さまは
ここまで進んできました。
自分で立ち上がり、
自分で習慣をつくり、
自分の未来を信じて
挑戦を続けています。
これこそが、何よりも
誇るべき力です。
私たち大人にできることは、
子どもたちの可能性を信じ、
寄り添うこと。
子どもたちが
自分の足で歩き出す
その瞬間を支えることです。
彼の頑張りは、きっと
お母さんにも
安心を届けるはずです。
来年の今ごろ、彼はさらに
大きく成長しています。
音読も簿記も、日々
積み重ねた努力が自信となり、
その自信が
未来を切り拓く力となります。
不安だった経験やつまずきも、
すべてが彼の強みに変わります。
今、お子さまの未来に
不安を感じているお母さん。
どうか覚えていてください。
大切なのは、
一歩ずつでも、お子さまが、
自分で積み重ねること。
お子さまが「できた!」
と思える体験を重ねることで、
未来は必ず
変わっていきます。
努力は裏切りません。
どんな歩みも、その子だけの
強みになってゆきます。
彼のように、
自分のペースで
努力を続ければ、
必ず道は切り拓けます。
明るい未来は、すでに
始まっているのです。