中学1年生、「はじめての数学」と
歩き始めるお子さま。
春。桜が満開のころ。
真新しい制服に袖を通して、
ちょっと誇らしげに
歩き出した中学1年生。
でも――
学校から帰ってきたわが子の顔に、
少しずつ曇りが見え始めたら。
しかも、「数学」という言葉に
ため息が混じるようになったら…。
お母さんとしては、
やっぱり気になりますよね。
中学1年生の数学は、
「小学校の延長」ではありません。
ここは、はじめて本格的な
「数学」と出会う場所です。
たとえば、
正負の数
文字式
方程式 など。
意味もわからない
「記号」が急に増え、
お子さまたちは戸惑います。
「なんだか難しい」
「自分には向いてないかも」
そんな不安を抱くのも、
実は自然なことです。
ここで大切なのは、
「できない」と
決めつけないことです。
むしろ、これは
「新しい世界に挑戦している」証拠。
だから、まずは、
お母さん自身が
次のように呟いてください。
「はじめての世界だから、
わからなくて当たり前♪」
そして、そっと伝えてあげましょう。
「大丈夫だよ。
わからないときは、
一緒に考えようね。」
このたった一言が、
お子さまの心にどれほど
温かく響くことでしょうか。
思春期の入り口に立つ
中学1年生。
心は繊細。だからこそ、
お母さんの言葉は
まっすぐに届きます。
イライラしない。
叱らない。
そのかわりに、
今日できた「ひとつ」を、
大切に喜びましょう。
たとえば――
「マイナスの計算、
前よりうまくなったね!」
「文字式、
書き方がきれいだね!」
「ノートに工夫して
線を引いてる。すごいね!」
小さな成功を見つけるたびに、
お子さまの心に、
明るい光が灯ります。
今はまだ、
かすかな光かもしれません。
でも、その光は確かに、
未来へとつながっています。
どうか、焦らずに。
お子さまのそばで、
あたたかいまなざしを
注ぎ続けてくださいね。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一

【後編】
もしかしたら、お母さんは
不安を抱えているかもしれません。
「私、数学なんて、もう忘れちゃった…」
「教えられないのに、どうサポートすればいいの?」
──大丈夫です!!
お母さんが「先生」になる必要は
ありません。
お母さんにできる一番大切なこと。
それは、
「安心して失敗できる場所」を
作ってあげることです。
今日からできる具体策を、
3つご紹介しますね。
【1】「間違えても、怒らない」
間違った答えを見ても、
まず深呼吸して、にっこり笑って、
こう声をかけてください。
「チャレンジしたんだね、うれしいよ!」
中学の数学は、
「失敗しながら覚える教科」です。
間違えるたびに責められると、
お子さまは心を閉ざしてしまいます。
だから、
「間違えても大丈夫。ここは安全な場所♪」
そんな空気を作ってあげてください。
【2】「解き方を説明させる」
質問されても、
完璧な答えを教えなくて大丈夫です。
「どうやって考えたの?」
「どこでつまずいたと思う?」
こんなふうに、
お子さま自身に説明してもらいましょう。
話すことで、
理解は自然に深まります。
お母さんは、うなずきながら
聞いてあげてください。
【3】「一緒に〔わからない〕を楽しむ」
もし、お母さんも問題を見て
「難しいねぇ」と思ったら、
素直に伝えてください。
「難しいね。でも、
一緒に考えてみよう!」
正解にこだわらず、
「考える過程を楽しむ」ことが
大切です。
一緒に悩んでくれるだけで、
お子さまの心は
ぐっと安心します。
【まとめ】
お母さん、
あなたが数学を教えられなくても、
愛情という最高のサポートは、
すでにここにあります。
「よく頑張ったね!」の一言が、
お子さまの背中を
優しく押しています。
その積み重ねが、
中1の毎日を
「成長の物語」へと変えていきます。
もし、
「もっと具体的なサポートが知りたい」
「わが子に合う方法を一緒に考えたい」
そんな時は、
いつでもご相談ください。
あなたとお子さまを、
私たちは心から応援しています。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一
