高校受験が近づくと、
お母さまの心の中には
さまざまな不安がよぎります。
「この内容で大丈夫かしら?」
「どんなふうに書けば伝わるの?」
初めての受験では特に、
自己申告書(自己PR書)という
言葉を聞くだけで
緊張してしまう方も
多いものです。
けれども、その不安は
ごく自然なこと。
むしろ
「どうすれば、この子の良さを
一番に伝えられるか」
と真剣に考えている
お母さまだからこそ、
心配になってしまうのです。
受験は
お子さまだけの挑戦ではなく、
親子で歩む
ひとつの節目でもあります。
自己申告書とは、
点数や成績だけでは見えない
「その子らしさ」を伝える
大切な書類です。
お子さまがこれまで
どんな努力をしてきたのか、
何を大切にしてきたのか。
その背景を言葉に表現して
届けるチャンスです。
だからこそ、
お母さまのまなざしが
大きな支えになります。
大切なのは、
完璧な文章を作ろうと
しないこと。
「この子の強みは何だろう?」と、
少し時間をとって
思い返してみてください。
たとえば、
友達が困っているときに
そっと声をかけたこと。
毎朝きちんと
挨拶をして
登校していること。
苦手な科目でも
あきらめずに
取り組み続けたこと。
そんな日常の中にこそ、
その子の
「光る部分」があります。
小さなことでも
構いません。
それを見つけて
言葉にしていくうちに、
お母さま自身が
「この子はここまで
頑張ってきたんだ」と、
改めて気づかれるはずです。
この「気づき」こそが、
受験期を支える
心のエネルギーになります。
自己申告書を書くときは、
エピソードをできるだけ
具体的に描いてみましょう。
「部活動でチームをまとめた」
「文化祭で
リーダーとして準備を進めた」など、
実際の行動や
出来事を思い出すと、
書く言葉に
温かみと説得力が
生まれます。
そして、
結果だけでなく
「努力の過程」を
書くことも忘れずに。
頑張る姿を評価する先生方は、
そこにお子さまの
人間的な成長を
見てくださいます。
もうひとつ大切なのは、
「これからどうなりたいか」
これを前向きに書くことです。
過去の頑張りを
まとめるだけでなく、
「高校では○○に挑戦したい」
「将来は人の役に立つ仕事がしたい」
そんな一言を添えるだけで、
文章全体が
生き生きと輝きます。
お母さまの役割は、
文章を整えることではなく、
お子さまの話を
「聞くこと」です。
「どんなことを頑張ってきた?」
「一番うれしかったことは?」
そんな穏やかな問いかけから、
お子さまの中に
眠っていた言葉が
自然に溢れてきます。
お母さまが優しく
耳を傾けることで、
お子さまの心は整理され、
自分の言葉を見つけ出す
力が湧き出てきます。
一緒に思い出を
振り返る時間は、
親子にとってかけがえのない
「成長の時間」です。
「そういえば、
あのとき頑張っていたね」
そんな一言が、
お子さまにとって
何よりの励ましです。
これまでにも、
多くのお母さまが
同じような
不安を抱えてきました。
けれども皆さん、
最終的には
口をそろえて
こうおっしゃいます。
「一緒に考えてみたら、
この子の良いところが
たくさん見えてきました」
「書きながら、この子が
どれだけ成長してきたかに
気づきました」
受験という
緊張の時期にこそ、
親子の絆が
深まる瞬間があります。
どうか焦らず、
一歩ずつ取り組んでください。
点数では測れない
「この子らしさ」を
丁寧に見つめる時間は、
きっと未来につながる
力になります。
お母さまが
安心して微笑むとき、
お子さまの心にも
光がともります。
その光が、受験当日まで
お子さまの心を
温かく照らしてくれます。
スタディ・コーチング・ラボラトリーでは、
お子さま一人ひとりの
歩みに寄り添い、
自己申告書づくりを通して
「自分を表現する力」を
育てています。
どうぞ不安なときは、
そのままの気持ちで
ご相談ください。
あなたの言葉が、
わが子の未来を明るくします。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一