最近ご相談を受けることが多かったので、受動型ASDの生徒さんがスムーズに学習をスタートするためのヒントをまとめてみました。
1【予測可能性とルーティン】
定期的なスケジュールやルーティンを提供し、予測可能な環境を整えてあげます。期待されていことを彼らが理解しやすくしてあげることが重要です。
2【視覚的支援】
視覚的な情報は、彼らが理解しやすいものです。そこで、タイマーやカレンダーなどの視覚的な支援を活用して、学習の時間やタスクの進行を示します。
3【ハッキリとしたシンプルな指示】
学習の課題や目標をハッキリ・シンプルに伝えます。具体的な指示や目標で、彼らは安心して、集中力をアップできます。
4【興味や関心に基づいた学習】
彼らの興味や関心にフィット学習内容を提供します。誰でも大好きなことに関連するなら、学習意欲が高まりますから。
5【休憩とリラックス】
長時間の学習は、誰でも難しいものです。定期的な休憩、リラックスするコツを教えてあげると、勉強の楽しさも分かってきます。
6【ポジティブな強みを活かす】
彼らのポジティブな特技を活かして学習活動に取り入れます。小さな成功でも、たくさん積極的に経験すれば、彼らの自信は大きく育ってゆきます。
7【フレキシブルなアプローチ】
彼ら独特なペースに合わせて、柔軟な取り組み方を提案します。同じ方法がすべての生徒に適しているわけではないことも理解してもらえば、彼らはすごくリラックスできます。
以上、受動型ASDの生徒たちがスムーズに勉強できる環境づくりのヒントにして頂ければ幸いです。

学習をサポートする上で、「受動型ASD」を持つお子さまへのアプローチには特別な配慮が必要です。
前回の記事で紹介したように、スムーズに学習をスタートさせるためには、予測可能な環境を作り、視覚的な支援を取り入れることが大切です。
今回はさらに具体的に、学習の進め方や日常サポートについて掘り下げてみたいと思います。
まず、「学習のモチベーションを引き出すこと」について。
次に、「進行状況の進行化」についてお話します。
視覚的な支援が有効だという点はすでにご紹介しましたが、特に進捗が見える形で学習を進めることが、受動型ASDのお子さまにとっては重要です。
例えば、学習の課題を「終わった」「まだ」のように視覚的に区別するそのために、シールや色分けしたチェックリストを使って進行状況を確認できるようにすると効果的です。
お子さまは、どこまで進んでいるのかを自分でも理解しやすくなります。
「休憩の取り方」についても注意が必要ですね。
長時間の学習を続けることは、どんなお子さまにとっても難しいものです。
受動型ASDを持つお子さまは、特に長時間集中するのが苦手な場合もありますので、学習と休憩を上手に組み合わせていくことがポイントです。
例えば、5分の休憩を挟むような形で、短い時間で集中を切り替えられるようなリズムを作ってあげると良いでしょう。
また、リラックスできる環境作りも大切です。
静かな場所や、リラックスできる音楽、心地よいクッションなどを活用することで、楽しい学習空間が出来上がります。
さらに、「ポジティブなフィードバック」も忘れないようにしましょう。
受動型ASDのお子さまは、特に自分に「自信が持てない」と感じることが多いです。
最後に、「柔軟な学習方法」を取り入れることです。
受動型ASDのお子さまには、一つの方法だけで学習を進めるのが難しいこともあります。色々なアプローチを試してみましょう
これらのヒントを実践することで、受動型ASDのお子さまが、いっそう快適に、かつ効果的に学習を進めることができます。
お母さん自身、最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、一歩ずつ試してみることで、お子さまの成長をサポートできるようになります。
