「火療とは“気熱通”とも呼ばれる中国の伝統的な民間療法です。
歴史的には、古代宮廷の中医にまでさかのぼります。この時代に確立された中国伝統医学の経絡、気血理論に古代薫蒸療法、民間熱敷療法、道教火焼療法、民間熱敷療法などを加えて伝わってきました。
現在、アメリカやロシア、インドネシアやマレーシアなどでも愛好者が増えているんですよ。
温かい蒸しタオルで体を覆い、その上から経絡の流れに沿って医療用アルコールを掛けて、そこに点火して燃焼させるんです。火のエネルギーで刺激することによって、体内の風・寒・湿・熱・毒(漢方で陰陽のバランスを崩し病因とされる要素)を追い出し、人間の自己回復能力を引き出すんですね。
冷え性だけでなく、肉体疲労や腰痛、不眠、鼻炎などさまざまな不調がある方におすすめです。日本で言う”お灸”や岩盤浴にも近いものがありますね。
もしかしたら西太后や則天武后も受けていた…かどうかはわかりませんが、悠久の歴史を感じさせます。
さて、それではさっそく、実際の「火療」を体験させてもらいましょう。