顎関節症の症状には以下のものがあります。
顎周りの症状
・顎を動かすと顎関節が痛む
・顎関節を動かすと音がする
・口が大きく開けられない
・顎の痛み
・顎が重く感じる
・顎や口周りがズキズキする
・偏頭痛や頭が重い感じ
・首や肩のこり
・耳鳴りやめまい
身体の症状
・顔のゆがみ
・身体のゆがみ
自律神経症状
・不眠
・食欲低下
・心臓の動悸
不定愁訴
・頭痛
・疲労感が取れない
・イライラや不安感
精神的症状
・抑うつ
・やる気が出ない
・気持ちがふさぎ込む
歯ぎしり・食いしばりとストレスの関係性
歯ぎしり・食いしばりの原因は噛み合わせの問題もありますが、大きくはストレスが関係しています。
歯ぎしり・食いしばりをすることで日々感じるストレスを発散しているという側面もあります。
最近はマスクをすることに慣れましたが、長時間していると耳や顎周りが疲れる感じはありませんか?
マスクによるわずかな力でも、長時間にわたり力がかかり続けると身体はストレスを感じます。
マスクが接触している部分にかかるストレスによって顎周りの筋肉や関節にストレスがかかり、筋肉は緊張して硬くなり、関節の動きが制限されます。
ストレス=心の葛藤
そもそも、「ストレス」と聞くと、なんだかとってもイライラしている感じがしますよね?
ストレスとは心の葛藤なのです。イライラだけでなく、不安や恐怖、緊張感、悲しい出来事、孤独感や落ち込みもストレスになります。
最近は暗い話題が多く、戦争やパンデミック、犯罪や自然災害などのニュースをテレビやネットで見るたびに、無意識にストレスを感じてしまいます。
ブルーライトと電磁波
寝る前にスマートフォンを見てしまうと、ブルーライトの影響で興奮状態になります。
また、寝る前に大量の情報を頭に入れることで脳が働いてしまい、睡眠が浅くなってしまうのです。
さらに、スマートフォンから発せられる電磁波も睡眠の質を低下させます。
特に充電している時に電磁波は大量に発生します。
よって、スマートフォンを充電しながら目覚まし代わりに枕の近くに置いておくことは大量の電磁波を浴びながら寝ていることになります。

普段から偏った使い方や歯ぎしり・食いしばりを続けていくことにより、関節にある関節円板というクッションがズレる・硬くなる・変形することで、口を開けると関節がガクガクしたり、口が開かない、顎がパキパキ鳴るようになります。
身体の歪みから顎関節症
さらに、このような負担は顎だけに限ったことではありません。身体は首と頭を含めて一体となった構造であり、顎の骨と頭の骨で顎関節を形成しています。
身体の土台である脊柱・骨盤・下半身など首から下がねじれたり片方に傾いたり、猫背や反り腰から頭蓋骨と顎の骨に負担がかかります。
身体の使い方が変わってきている?
最近は肉体労働からデスクワーク中心となり、身体を動かす働き方から身体を固定して使う働き方に変わってきました。
顔を固めるときに目に一番近い関節が顎関節です。
顎関節を固めるために食いしばり顎の筋肉を固めて固定します。
また、リラックスするために食いしばることもあります。脱力するために力を入れて力を抜くことで脱力状態を作ります。
偏った負担によって関節円板というクッションはズレたり・硬くなったり・変形します。そこから口を開けるとき顎がズレることで痛みや音がでます。
この音のことを「クリック音」と言います。
顎関節症を起こしやすい人
顎関節症は女性により多く見られる傾向があります。また、歯を食いしばるようなスポーツやデスクワークを行う人にも多く見られます。
特に、ほおづえをついたり長時間同じ姿勢を続けることは顎関節に負担をかけます。
定期的な歯科検診や、ストレスの管理、噛み合わせの調整、適切な姿勢の維持などが顎関節症の予防や改善につながります。
それに加えて、ストレスや不安、精神的な緊張も顎関節症に関係しています。
ストレスが高まると、顎の周りの筋肉を強く緊張させたり歯を食いしばる傾向があります。
筋肉は斜角筋、胸鎖乳突筋など首の横や前の筋肉が緊張します。
一般的に、以下の要素が関節顎症を起こしやすい人の特徴です。
・イライラしやすく食いしばりや歯ぎしりの習慣がある
・歯を食いしばるスポーツをしている(接触スポーツや格闘技など)
・デスクワークや長時間同じ姿勢をしている
・ストレスや不安が多い
・歯並びが悪く、噛み合わせが悪い
・関節や筋肉に怪我を経験している