産婦人科
思春期外来
阪神西宮駅えべっさん口から西へ140m、えべっさん通り、阪神百貨店向かい
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①月経困難症について 月経困難症(生理痛)は、年齢が若いほどその発症頻度は高く、25歳未満では約4割に月経困難症がみられるとの報告があります。その多くが機能性、すなわち明らかな病気がみつからないタイプのものです。ただ、最近の研究では、機能性月経困難症の中に子宮内膜症の病変が認められたり、機能性月経困難症と診断されていた女子が将来子宮内膜症を発病しやすいとの報告もあります。 超音波検査など画像の検査をおこない、子宮内膜症の診断(除外診断も)を行います。こじまクリニックでは、おなかからの超音波検査も可能ですのでお気軽にご相談ください。 思春期の月経困難症の治療は、① 鎮痛剤などの対症療法、② 低用量ピル(OC)あるいは低用量エストロゲン・プロゲステロン製剤(LEP)のホルモン療法、③ ①と②の組合せ、になります。 ホルモン療法は月経困難症の改善以外にも①月経周期が整う、②月経血量が減少する、③にきびの改善④生理前のイライラがなくなる、などの副効用が認められています。また、経血量が減ることにより子宮内膜症の発病が抑えられると考えられます。子宮内膜症は不妊症の要因のひとつですので、ホルモン療法は生理痛だけでなく不妊の予防にもつながります。 ②生理不順について これまであった月経(生理)が、妊娠していないのに3ヵ月以上停止した状態を続発性無月経といいます。 無月経となる誘因は減食による体重減少が多いとされています。その他には精神的ストレス、過度のスポーツ、受験や進学、就職など環境の変化なども続発性無月経の誘因になります。 血液検査でホルモン状態を確認することで、重症度を判断し、治療方針をきめます。 続発性無月経の治療については、最終目標は排卵周期の回復ですが、未婚女性の場合は排卵誘発が必要なわけではなく、進学・就職・結婚などのライフスタイルに合わせた中長期的な治療法を選択します。大切なことは治療を継続すること、すなわち定期的に月経が起こることです。 思春期の続発性無月経の治療の基本は、誘因除去を試みながら、ホルモン補充療法をおこないます。特にダイエットにより、低栄養、低体重が生じると、骨塩量の減少につながりますし、無月経の期間が長いほど骨密度の減少の程度は深刻化します。放置すると将来の骨粗しょう症や骨折の発症の誘因になりえますので早めの誘因除去とホルモン補充療法が必要です。