一空

芝浦で20年近く愛され続ける居酒屋「一空（いっくう）」。独りでふらりと立ち寄り、止まり木に腰掛けて、ご主人が腕によりをかけた「おまかせ」をアテに盃を傾ける至福のひととき。
当店のメニューは、「おまかせ」の3,000円（小鉢2種、刺身、焼物、煮物）と4,000円（左記に加え合肴と食事）の2つのコースのみ。しかも、3,000円の料理を味わった後、物足りなければ4,000円に切り替えて追加料理を頂けるという、なんとも良心的なシステムです。
瓶ビールを手酌しながら、まずは旬菜の「おひたし」小鉢からスタート。刺身は、目利きのご主人が豊洲市場で直接仕入れた新鮮な魚介類。漬けたり和えたり寝かしたり、和食一筋の仕事人ならではの技が光ります。
焼物、煮物、揚物も確かな仕事ぶり。その日の「仕入れの善し悪し」と「ご主人の気分」次第で提供される品々が、実に愉しいのです。
「今宵もちょっと引っ掛けたい気分」そんな普段使いにぴったりな良店。田町の路地裏に佇む「一空」は、確かな仕事と良心的な「おまかせ」が魅力の隠れ家的存在です。
ご主人の腕に身を委ねて、美味しい料理とお酒に酔いしれる。そんな贅沢な時間を過ごせるお店だと感じました。また訪れた時には、どんな「おまかせ」が待っているのか楽しみです。
「一空」で味わう、確かな仕事と良心的な「おまかせ」。芝浦の隠れた名店で、至福のひとときを過ごせました。
ごちそうさまでした！