こんにちは。院長の菱沼です。
私がサラリーマンを辞め、整体師として独立したのは”やって当たり前””誰でもできる”仕事ではなく、”やって人に喜ばれる仕事をしたい””自分ならではの仕事がしたい”と思ったのがきっかけでした。そのためにはどんな仕事をしたらいいのか?私は学生時代少林寺拳法部に入っていたのですが、少林寺拳法の技術体系の一つに整体法があったのです。当時は「菱沼、ちょっと整体やってくれ」と先輩から頼まれることが多く、普段辛口の先輩が「お前、整体うまいな」と褒めてくれていたのを思い出したのです。私は会社を辞め、整体の学校で技術を学んで卒業すると同時に開業しました。しかし、実際に開業すると喜ばれることばかりではありませんでした。「あそこは痛いから二度と行かない」「良くなったのはわかったけどみんなこんなに痛いのを我慢してるんですか」患者さんのために良かれと思ってやっていた私にとってはショックでした。確かに来られたほとんどの方に”痛い”と言われてはいましたが、ここまで言われるとさすがに落ちこみます。「自分のやっていることは正しいのか、選んだ技術を間違えたのか」自問自答の日々が続きました。しかし、一方では「先生の整体が好き」という患者さんもいるのです。こう言ってくれる患者さんはあちこちの整体院を通った経験のある”整体ジプシー”のような人たちで、「他ではダメだったのにここへ来たら良くなった」と言うわけです。”気持ち良いだけの整体”を選ぶのか、”痛いけど良くなる整体”を続けるのか。私は後者を選びました。人に何と思われてもいい、自分にできることを精一杯やろう。改めて覚悟を決意した瞬間でした。現在はクーポンなどの値引きもせず、「痛いのが苦手な方はご遠慮下さい」とうたっていますが、それでも月に10名程新規の方が訪れています。本気で何とかしたい、という患者さんのために、今日も使命感を持って仕事に臨んでいます。
- 趣味・マイブーム
船釣り(カワハギ・アジ・キスなど)