座骨神経とは、背骨の中を通っている脊髄神経の一部で、腰椎や仙椎から出ている脊髄神経が合わさったものです。これは臀部を通り、足先まで達しています。この座骨神経が、腰部椎間板ヘルニアや変形性脊椎症などにより牽引・圧迫といった障害を受けると、腰から足にかけて痛みやしびれ感が生じます。これを座骨神経痛と言います。普通の腰痛と違うのは、痛みが腰部だけでなく足の方まで痛いところです。
座骨神経が重度に傷害されると、痛みやしびれ感の他に、下肢の麻痺や膀胱・直腸障害(排尿・排便が障害される)などの症状が現れ手術の必要な場合もありますが、それ以外は鍼灸治療により十分な効果が期待できます。ただし普通の腰痛に比べると治るまでに時間がかかり、早くて1ヶ月、平均3ヶ月位はかかります。また痛みそのものは割と早くとれるのですが、しびれ感は長くかかるようです。
座骨神経痛は治るまで時間がかかるので、その間の鍼灸治療プラス養生が大事になってきます。“仕事中は腰にさらしを巻く”とか“重い物を持たないようにする”などがそうです。養生法は他にも色々ありますが、痛みの程度や生活環境により異なるので先生と相談しながら行うようにしてください。治療効果がより一層上がります。
*一口メモ(椎間板ヘルニアとはか?)
椎間板から飛び出した随核が、神経を圧迫している状態をヘルニアといいます90%以上の水分から出来ているので、やがて周囲の組織に吸収されてしまいます。しかし随核が吸収されるまでに時間がかかるので、圧迫を受けている神経が炎症を起こしてしまい、腰部や下肢に激しい痛みやしびれ感が生じます。
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