心がなにかにとらわれると心は落ち着かなくなる。動悸が起こり、不安になる。さらに寝付きにくいか眠りが浅くなる。このようなことが続くと血液検査では白血球のなかで好中球とリンパ球のバランスに変化が起こる。具体的には不眠やストレスなどで交感神経の興奮が持続するとき血液中の白血球の好中球が増え、リンパ球は少なくなる。このような状態では筋肉に血液を送る細動脈が収縮する。そして筋肉の血流が低下すると首筋や肩や背中の筋肉がこってくる。全体として気分も身体も何となくすっきり落ち着かない状態になってくる。これらが医学的には不定愁訴と呼ばれる状態である。そのような状態が長く続くと身体の左右の筋肉の緊張のバランスが微妙に崩れて背骨や骨盤の歪みとして蓄積されてくるのではないかと考えてみるのである。そこでその捻じれや歪みをレントゲン写真で確認すると、心の歪みの蓄積を目に見える歪みとして確認できることになるわけである。しかし身体の歪みのすべてが心の歪みに起因するとは言い難い。特定のスポーツ或いは職業では特定の部位の筋肉を、特定の姿勢で使い続けることが身体の歪みを生ずることは容易に理解できることである。したがって生活習慣以外に心の偏り、ストレスもなども骨格の歪みに影響しているのではないかと考えるのである。整理すると生活習慣や運動、肉体的作業による偏った身体の動きが、身体のバランスの崩れ、すなわち微妙な骨格のゆがみを生ずるとするのであるが、更に心の偏りも身体の歪みとして骨格に蓄積されると仮定する。すると骨格の歪みを調整することは心の歪を直すことにもなる。
脊椎や骨盤の捻じれ、歪みは微妙なものである。その影響は現代医学的にはほぼ無視されているといってよい。それは微妙な変化であるだけに因果関係がわかりにくいこと、治療法も明らかでないことに原因があるのではないかと考えている。
整理すると生活習慣や運動、肉体的作業による偏った身体の動きが、身体のバランスの崩れ、すなわち微妙な骨格のゆがみを生ずるとするのであるが、更に心の偏りも身体の歪みとして骨格に蓄積されると仮定する。すると骨格の歪みを調整することは心の歪を直すことにもなる。そこであのヒポクラテスの言葉である。『心に起こったことは必ず身体に影響を及ぼす。』逆も真なりで、骨格の歪みをなおすことで心の歪みを正すことに迫っていけるかもしれないのである。
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