平凡な田舎町に突如現れたフランス風ケーキ屋さん。
このケーキ屋の出現に、田舎者の北海道民たちは、さぞおろたえたであろう。
しかし、道民たちの不安はすぐさま消しとんだ。
なぜなら、ここのケーキが、抜群に美味しかったからだ!
と、いささか大げさに書いてしまったが、このドゥ・エ・タンドルのケーキは本当に美味しい。
本当に北海道七飯町に店舗出していていいんですか?
表参道とか自由が丘じゃなくていいんですか?
と、責任者に問い詰めたくなるクオリティーなのである。
リリスもメリッサもココフランボアも美味しいんだけれど、全部の美味しさを書いていたらきりがない。(あ、ちなみに、リリスとかって、ケーキの名前ね。おしゃれすぎて、何かわかんないね!)
だから、ここはあえてひとつのケーキにしぼって、感想を書こうと思う。
そのケーキとは……アップルパイだ!
写真にも上がっているけど、このアップルパイがすごい!
まず、この照りを見てください!
飴色に輝いていますよ!
これは琥珀ですか!?それとも、夕陽をエキスのなかに閉じ込めたんですかって感じ。
さらに、このアップルパイのなかには、半分の林檎が丸ごと入っているんだけれど、この林檎が……
林檎が……
桃なんです!
いや、もちろん、アップルパイだから、林檎が入ってるんだけど、味が熟れた桃なの。
そのジューシーさ、甘さ、食感、全部取っても桃なんですよ!
林檎を桃に変えるその技、ここのパティシエはどこで手に入れたんでしょうか?
魔法ですか!?それとも、NASAの技術ですか!?
というわけで、頭のなかにクエスチョンマークとエクスクラメーションマークが飛び交ってしまう不思議な不思議なアップルパイが売られているのである。
こんな魔法のアップルパイがあるんだから、なおさら田舎にあるのが惜しまれる。
せひとも、表参道に出店して欲しいとファンとして切に願っている。
- 投稿者
- ジャン・ピエール・メルヴィル
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