前回の続きです。
理学的徒手検査後に、全身を評価するためオステオパシー的徒手検査を行いました。
オステオパシー的徒手検査を行う事で、症状に対する本当の原因が解ります。
膜・メカニカルな評価
腰椎5番(L5) 屈曲・左回旋・左側屈の病変。
仙腸関節(骨盤) Left On Left仙骨捻転 仙骨の斜軸という軸で左に回旋し右の仙腸関節に制限。
腸仙関節(骨盤) 右腸骨前方回旋 骨盤の右側の腸骨という骨が手前に回旋。そのため 右の足が左に比べ若干長くなっていました。
頭部から硬膜を介しての検査では、左腎の膜に強い制限。
トリガーポイント お尻にある小殿筋(左)に明らかなトリガーポイントあり。 このポイントを押すと、臀部から膝下まで痛みが響きました。
この方の施術は、腰椎5番と骨盤の調整を行い、腰部の筋膜を緩め、左腎のリリース後、院内を歩いてもらいました。 症状が軽くなっているとの事だったので、最後に左小殿筋のトリガーポイントに鍼を行い、本日の施術を終了しました。
腎臓は後部腹膜に密接に関係があるので、固着により後部腹膜―骨盤という経路で、仙腸関節・腸仙関節に制限を起こし、骨盤をゆがませていたのでしょう。
骨盤のゆがみは腰椎の制限を引き起こします。
腰椎の制限は神経の出口にテンションをかけます。これは坐骨神経痛の原因になります。
また、骨盤のゆがみ・足の長さの違いにより、お尻の筋肉が過緊張し、トリガーポイントを形成したと考えられます。
つまり今回のケースでは、神経の症状とトリガーポイントの症状がミックスされた坐骨神経痛という事が言えます。
この方の坐骨神経痛は、症状が2か月間続いており、緩和傾向になかった坐骨神経痛であり、糖尿病による糖化ヘモグロビンの問題などを考えると緩和までに時間がかかると感じています。
原因をしっかり追究し施術していきたいと思います。
中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長
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