またまた続きです。
・仙腸関節の機能障害について。
仙腸関節の機能障害は仙骨の腸骨に対する位置と動きで評価します。
1Left On Left 仙骨捻転
2Left On Right 仙骨捻転
3Right On Right 仙骨捻転
4Right On Left 仙骨捻転
5左または右片側前方仙骨
6左または右片側後方仙骨
仙骨の運動軸は6つ存在し、斜軸があるため複雑になります。
斜軸はフレッド・ミッチェルという医師が提唱した、仙骨の動きを説明するための仮想軸でありますが、腰筋と梨状筋の作用により軸として機能している事が解って来ました。
そして仙骨の機能障害は腰痛の根本原因にもなります。
・腸仙関節の機能障害について。
腸骨の仙骨に対する位置で評価します。
1左または右上方剪断
2左または右下方剪断
3左または右後方回旋
4左または右前方回旋
5左または右アウトフレア
6左または右インフレア
腸骨の動きもとても複雑です。
また、腸骨の機能障害は下肢にも大きな影響を与えます。
仙腸関節・腸仙関節は仙骨面の関節軟骨が硝子軟骨、
腸骨面の関節軟骨が繊維軟骨で出来ており、
違う軟骨同士が1つの関節が構成している、とてもユニークな関節です。そのユニークさゆえ、機能障害が生じやすいのかもしれません。
その他、仙骨正中軸での変位や圧縮などありますが、骨盤の(ゆがみ)はこのように、
恥骨・仙骨・腸骨の関節の動きの制限と位置のずれにより生じます。
そして骨盤矯正を行うのであれば、施術者はその動きとずれを評価し、
評価に対して矯正・調整を行わなければなりません。
しかし、一般的な骨盤矯正と言われるものの多くはこれらの評価を行わず、
足の長さを調べて、股関節のストレッチや仙腸関節のみにアプローチしているようです。
ロアン鍼灸整骨院の骨盤に対する施術は骨盤の歪みの原因をしっかりと調べた上で行います。
なぜならば、皆さんの骨盤の(ゆがみ)は確かにそこに存在し、
その(ゆがみ)の原因は、解剖学・生理学により研究され解明されているのだから。
中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長