前回から続きます。
骨盤は多数の軸を持つため、その評価は単純なものではなく、施術も単純ではありません。
残念ながら、解剖学や生理学などの分野において、
明らかにアメリカ、ヨーロッパの方が進んでおり、
手技療法においても日本は遅れをとっています。
例を挙げれば、日本の病院で理学療法士が行うリハビリの方法も、
アメリカやヨーロッパで開発されたものがほとんどです。
日本の施術が諸外国から遅れを取っているということを、日本の施術者が知らない・気づいていない事に危機感を感じています。
我々施術者の中には、(日本の手技療法は伝統があり云々、鍼灸は伝統があり云々)とおっしゃる方がいらっしゃいます。
確かに伝統的な施術法は、長い経験に培われた統計的な結果をベースにしているので、効果が出るものもあります。
逆に効果が全くないか、プラセボ程度のものも多数存在します。
これでは、解剖学と生理学、すなわち人体の構造と機能を無視した療法になりかねませんし、加持祈祷となんら変わらなくなってしまうでしょう。
そこで、次回はロアン鍼灸整骨院で行っている骨盤の評価の1つをお伝えしたいと思います。
中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長
