骨盤の(ゆがみ)という言葉を、よく耳にすると思います。
ヨガのレッスンや美容、治療院や整骨院では、産後の骨盤矯正や体のバランス調整などで
骨盤の(ゆがみ)という言葉が登場しますね。
ロアン鍼灸整骨院でも、もちろん骨盤に対して施術をしております。
骨盤は上肢と下肢をつなぐ、いわば体の土台となる部分で重要な所という認識は、
皆様にもあるのではないでしょうか?
その土台に(ゆがみ)が生じれば、体に何かしら問題が起きそうです。
ただし、一般使われている骨盤の(ゆがみ)という言葉が、
何を評価して(ゆがみ)と言っているのか不明な部分があります。
立っている姿勢が傾いているから、漠然と(骨盤がゆがんでいます)と言ってみたり、
ぽっこりお腹は(骨盤のゆがみが原因です)や、(腰痛は骨盤のゆがみが原因です)の様に、
骨盤の(ゆがみ)があまりにも一人歩きしているようなイメージです。
実際上記の症状は骨盤が関係する事も多いのですが、
どの部分がどのように、ゆがんでいるのか詳細に理解し、説明出来る
ヨガやフィットネス・インストラクター、美容部員、施術者が
あまりにも少ないのが現実です。
これには理由があり、
日本では鍼灸師や柔道整復師などの国家資格者を養成する学校、さらには医学部でさえ、
運動学としての仙骨と腸骨の単純な動きしか教えていないからです。
また、骨盤矯正なども上記のような単純な動きの制限の知識をもとに行われているため、
矯正出来ていない場合が多く見受けられます。
骨盤矯正でよくみられる仙腸関節だけを施術しても、ほとんど(ゆがみ)はとれません。
これに対し、アメリカやヨーロッパなどでは、
生理学的に骨盤には多数の軸が存在し、
それぞれの軸に対しての制限が起きると学びます。
その制限により(ゆがみ)が生じるのです。
続きは次回に。
中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長
