人生いろいろ
私は自分の腰痛がきっかけで治療を受けました。
その先生に長生学園を紹介してもらい入学。
東京の先生に弟子入りし4年間修行。
その後故郷の大阪で開業して12年です。
私が自由診療の整体院を経営できているのは、東京の師匠のおかげです。
弟子入りして2年経った頃、初めて患者さんの首を治療させて頂いたときのことです。
『首の治療は十分に気を付けてやりなさい』
と教えられていた私は、この瞬間、怖くなったのです。
ゆるめるだけなのに、腰が引けてしまい、ただ触っているだけ、という状態でした。
すると
『何があっても私が責任を取るから、自信を持ってやりなさい』
と言っていただきました。
その1年後には、矯正操作の勉強です。
痛くなく、しかも決め手になる矯正操作は習得が難しく、自主練習の毎日。
仲間内でならできるようになりましたが、治療室では別。
これも腰が引けて何もできないことが続きました。
横にいた師匠は、スッと治療ベッドに上がり、パパツと矯正操作をしてくれました。
『悔しいだろう。でも先生だって初めはできなかっただろうって思っていればいい』
と一言。
心をわしづかみにされた私が憧れ続けた師匠。
精神的に支えていただいたおかげで、少しづつ、少しづつできるようになりました。
この文章を書こうと思ったとき、久しぶりにこのエピソードを思い出しました。
紹介文とさせていただきます。
身体のことでお悩みを持っている患者さんから
「ありがとう!!」
と言っていただけたなら、これ以上の喜びはありません。
合掌