駿台予備学校大阪校

５０万円と書きましたが、理系現役受験生の場合で夏期講習などの講習会は含んでおりません。講習会を含めると７０万円は覚悟した方がいいのかもしれません。（僕の友達は夏期講習、冬期講習それぞれで１５万円ずつ使っていたので、合計８０万でした。他の受講生の講義日程もチラ見していたところ、やはり大抵の人はそのくらい長期休暇でとるようです。）

さすが大学受験の名門といったところで、授業の内容はピカイチで学校では習わないような考え方や裏技が理系科目ではかなり学べます。もっともそれは大学レベルを高校レベルにかみ砕いたものですが、入試問題自体がそのようなことが多いので、最近の入試傾向に即していると思われます。数学ではその解法に至った考えはもちろん、題材となった昔の偉人の定理等を紹介され、その根本を学べます。物理に関しては視野を大学範囲を広げることでイメージしやすくなることが多くなりました。（もちろん高校レベルでも理解できるように講師陣が噛み砕いて説明してくれます。）化学も電子構造などを題材に、やはり問題の背景を学ぶことができて、似たような問題はかなり応用が効くようになります。

ただしレベルは高いので、教科書内容を終えていないと無駄な時間を過ごすことになりそうです。有名講師も多数いらっしゃいますので、他の駿台校と比べても引けを取らないと思います。ただし講師数が多い分微妙な講師もいるにはいるので評価は４．５をといったところです。

続いて校舎内の雰囲気ですが、中心部に位置している大抵の高校に対して北部の郊外に位置しているので学校帰りに直接行くには敷居が高めで、現役生に対して浪人生の割合が他と比べ高いと思われます。ゆえに雰囲気は少し殺伐としておりますが、その方がよしと思う方ですと逆に力になるのではないのでしょうか。特に浪人生の身の回りの参考書や勉強法は一見の価値があるかと思われます。自習室の雰囲気も他と比べみんな真面目にやっており、荷物だけ置いて離席するようなところには警告もしており、駿台自身も環境整備に積極的に行っていますので入る価値はあるのかと思われます。

ですが悪いところも少しありまして、浪人生が多い都合上か自社の模試の宣伝がうるさく他の行事と被っていても現役生も受けて当たり前のような雰囲気もあります。その他、やはり人数比的に浪人生に力を入れざるを得なくなっておりますので、チューターや事務員さんなどの裏方の皆さんは現役生にはあまり時間を割いてくれないようですので、やはり自分の考えや力に頼る場面が他の塾と比べ多いです。
そこをマイナスと考慮して星４つと評価させていただきました。

総評ですが一から十まで自分で計画立ててやれることのできる現役生にはかなりの力になるのではと思います。