JR増毛駅の近くにある、明治時代の呉服屋さんの建物です。
とおりに面して重厚な石造りの呉服店舗と蔵があります。蔵には頑丈そうな鉄の扉と鉄格子がはまっていて重厚感をかもし出しています。
玄関を入って石を敷き詰めた通り庭を進むと、住居部分である大きな木造平屋建ての建物があります。素人目にも建物には良質の木材が使われていることが判るし、豪華な欄間など素晴らしい造りです。店舗や住居の中には当時使われていた什器や備品なども展示されています。
100年以上も前に、北海道のこの様な地方に、こんな立派な呉服屋があったことに驚きます。明治時代に増毛の町がニシン漁で大変栄えていたことが裏付けられる立派な建物でした。
北海道には鰊御殿が少なからず残されていますが、“商家”が併設されているのは珍しい。入館料は大人400円と比較的お安いので、増毛に来られたら、是非、入館してみて下さい。