船魂神社社務所

〝ふなだまさん〟の親しみをこめて呼ばれる
函館山の麓、元町に鎮座しています。
幾度も大火に見舞われた函館ですから
神社も北海道最古という言葉に惹かれて訪ねると
社殿も本来の神社の様式を踏襲していないので
ガッカリするかもしれません。

境内には神社の起源となる
良忍上人が１１３５年に海上安全を祈念した石碑。

けれども
源義経一行が津軽海峡を渡るとき
激しい逆波に翻弄されて遭難しかかったときに
船魂明神が現れて助けられ、無事蝦夷地に上陸できたと
伝説が残っています。

そして喉の渇きを覚えたときに
磐座の上に現れた童子が指さすところから
こんこんと清水が湧きでていたという話しにまつわる
岩と穴が御幣に護られてあります。


源頼朝が蝦夷地へ渡ったかどうか
いまだ歴史好きにはたまらない伝説ですね。
言ってしまえば「英雄不死伝説」なわけでしょうけど。

かようなわけで

御利益はまず海洋安全となり
かつて華やかだった北洋、遠洋漁業団をはじめ
すでになくなってしまった青函連絡船の守護神として
崇められきたのですす。

もちろん近海で行われる漁業に携わる人は言うまでもなく
いまはフェリー、遊覧船、はたまたプレジャーボートなど
海に関わる人たちの崇敬をうけています。