1993年、岩手県盛岡市生まれ。
リハビリを通して、
誰もが病院から自宅に帰れることを願い、
学校卒業後、都内の回復期リハビリテーション病院に
就職しました。
限られた入院期間の間にどう過ごすかはとても重要です。
しかしながら、病院での出会いはほぼ一期一会。
退院後、リハビリを行った患者様が
実際に自宅でどのように生活していらっしゃるのかを
知る機会はほとんどありませんでした。
「あの患者さんは、ご自宅で生活できているだろうか」
「あれから良くなったのかな?」
私は徐々に、退院後の患者様の生活がどうなのかと
考えるようになりました。
そして、実際に見てみようと
神奈川県の訪問看護ステーションへと転職し、
生活期(退院後、家庭や施設で生活ケアを行っていく期間)の
ご利用者様のリハビリを担当しました。
そこは、病院とは全く異なる世界でした。
病院では、「歩けるようになりたい」、
「手が使えるようになりたい」という目標が
患者様にはありました。
年齢を重ねても病を患っても、
本気で取り組めば可能性は広がるもの。
人生は死ぬまで青春。
病院では、そういう気持ちで
リハビリに取り組んでいらっしゃる患者様が
たくさんいらっしゃいました。
けれど退院後の日常生活の中で、
はっきりした目標を持ってリハビリに取り組んでいくのは
とても難しいことだと知ったのです。
生活期のリハビリは、退院を目指す時とは違い、
もっと地道で、長い目で見たプランと
その実践が大事になってきます。
食事・洗濯・掃除を一人でしなくてはいけない方、
ご家族様に手伝ってもらわなくては生活できない方、
毎日介護を必要としている方など、
一人ひとり、症状も環境も違います。
病院での回復のためのリハビリとは、
また視点を変えたフォローが必要となります。
そして、日々の生活の中で、目標を持たなければ
「リハビリを頑張ろう!」という気持ちは埋もれがちです。
そこで私は、これからも何かに取り組んでいく
利用者様のお力になるべく、
「訪問リハビリ」という形で
皆様をお助けすることに決めました!