コウベシリツカイガイイジュウトブンカノコウリュウセンター
神戸市立 海外移住と文化の交流センター
口コミ
異人館のある当たりの西のはずれにある「海外移住に出る日本人家族たちが、寝泊まりした施設」です。
一見小学校に見えます。
教室のように並ぶ室内には、当時の資料や写真が並べられ、移民がユートピアを目指した希望の民ではなく、食つなぐために仕方なく行った悲劇だと伝わってきます。
ここで行く国のことを学び、神戸の港から船に乗るまでの間生活したのかと思うと、時間を超えてせつない思いが伝わってきます。
無料です。

国内で唯一の移民関連施設をリニューアル
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再整備はされていますが、この建物はかつて非常に貴重な役割を果たしていた場所になります。ここはかつて1928年に作られ、以降海外移住の拠点として多くの人々を海外へ送り出して来ました。しかし時代と共にその役目を終え1971年に閉館。その建物を再整備し国内唯一の移民関連施設として残すことにし、かつ館内にはその歴史を多く語る博物館にしたのです。館内は大きく3つに分かれています。まず移住ミュージアム。この建物が出来た当時の神戸の状態や移住に関する歴史、移住先への移住方法や暮らしぶり等を当時の映像、写真を使って解説しています。2つ目は在住外国人支援ということで在住外国人支援に関する資料室やセミナールーム、事務室、会議室、活動支援室といった実用的な場所が用意されています。特に資料室は重要で、現代でも日本は在住外国人に対する支援は行っているため、具体的に学ぶための場所としてぴったりになっています。最後は国際芸術交流と題して多数のアトリエの部屋があり様々な国の芸術作品が展示されています。芸術というのは言葉が分からなくてもお互い理解出来る貴重な分野であることがここで改めて実感出来ました。言葉は理解出来なくても交流は可能だし支援も出来るのです。先に書いたように国内で唯一のテーマを扱う博物館であり、ぜひ多くの人に来て欲しい場所でもあります。特に難民問題等は今でも世界的な問題として引き続き解決が必要な分野ですからね。