口コミ
豊臣秀吉の側室の淀殿が父である浅井長政の菩提を弔うために創建したお寺です。
その後焼失しましたが、再建されています。
本堂の襖絵屋や杉戸絵は俵屋宗達の作で重要文化財になります。
紅葉の時期は特に美しい光景です。
関ヶ原の前哨戦ともいえる、伏見城の戦いで自刃した徳川家の家臣、鳥居元忠やその家臣達の自刃場所の床板を天井板として移築して供養をした血天井で有名なお寺です。
ある程度の間隔で観光客を集めて、グループで案内してくれます。
血天井は養源院意外にも幾つかあるのですが、こちらでは徳川家の重臣、鳥居元忠の最後の姿を見ることができる貴重なお寺です。
鳥居元忠は度々時代劇などでも登場するほど、有名な歴史上の人物です。
歴史が生で感じられる貴重な体験でした。
私は血天井巡りが好きであちこち行っています。
中でも、ここは住職さんが竹の棒で天井を指し説明してくれます。
また鶯張りの床もありぐるっと一周解説付きでお寺の中を案内してくれます。
ちょっと三十三間堂の影になってひっそりと立って居ますが是非行ってみて下さい。
血天井があるとガイドブックで見て、怖い感じがしましたが、歴史を生で感じたい気持ちもあり拝観しました。私が拝観した日は割と混雑していました。ふすまや障壁画も見ごたえがありましたが、血天井を見てやはりびっくりしました。手や足、もしかしてこれは顔か・・?と明らかにわかる痕がはっきり見えました。石田光成に攻撃された際、伏見城にいた武士が自刀した時のものだそうですが、教科書などでしか学べなかった歴史が、リアルに現れたような、そんな印象でした。怖いというより、逆に先人の魂を感じるような貴重な物だと思います。しかし、血染めの廊下の木を天井に再利用するとは、戦国の世の供養への価値観が今と大分違うように思います。歴史好きの方は、ぜひご覧になって下さい。