お客様の気持ち心理)に寄り添った指導。
人のカラダは何もしなければ、ある一定の年齢を超えると共に衰え続けます。
どんなに効果的なトレーニングも継続できなければ意味が有りません。
イベントなどで一時期だけ理想のカラダを手に入れる事ができればそれでいい、というのであれば別ですが、そうでなければ健康で幸せな人生を送るには、やはり運動をし続ける事が重要です。
多くのパーソナルトレーナーは自分自身を鍛える事が好きです。
だからこそその仕事を選んだのでしょう。
しかしお客様はどうでしょう?
テニスやゴルフ、また料理教室などはみなそれぞれの習い事が上達するために通います。
指導者とお客様の意思のベクトルが同方向と言えます。
トレーニングはどうでしょう?
トレーニング種目がうまくできる様になるために、またはより重たい重量を上げるために通っている方がどれくらいいるでしょう?
20年の経験から言いますと、ほとんどの方が「痩せるため」理想のカラダを手に入れる「ボディメイク」のためにトレーニングを選択しているだけで、トレーニングそのものを学びにきているわけでは無かった様な気がします。
毎日ボディメイク専門に人生を設計しているトレーナーと、別に仕事や家事、趣味をこなしながら、その合間に週に1度程度トレーニングの時間を割いてくるのです。
そこに意識的なギャップが生まれます。
私自身、若い頃は運動を仕事としていましたが、その時は若さゆえ運動の素晴らしさをなんとかお客様に理解してもらおうと必死でした。
今思えばお客様にとっては「ありがた迷惑だったのでは?」と恥ずかしい思いをしています。
その後、会社員を経験し(バブルの時期で残業200時間など普通でこなしていました)、運動に寄り添って生きてきた私ですら、仕事と家庭という日々の生活の中で、とトレーニングを継続するのは至難の業だと実感しました。
今トレーニングジムを始めて20年、どうすれば会員が日々の生活の合間にトレーニングを継続できるのか、やっとわかってきた様な気がします。
「運動が大切」と言うことにお客様の意識を変えるなどといった、おこがましいことは考えず現状の環境で次もまたトレーニングに来ようと思える指導。
お客様の心理に寄り添った指導。
それを心がけてゆきたいと思っています。