希望を与える鍼灸師
私が今の仕事に従事するきっかけとなったのは、ハンドボールの厳しい練習で負傷し悩んでいた腰と膝の怪我です。小学生から打ち込んでいたのですが、高校の時には激しい痛みを我慢して練習を行っていたのでした。医師には「この痛みとは一生付き合っていくしかないね」と言われ全治を諦めていました。痛みを抱えたまま、運動や生活をする事ほどつらいことはありません。選手としての夢と希望を失いかけていた時、ワラにもすがる思いで東洋医学の鍼灸施術を受けました。すると今までの痛みが嘘のように軽くなり体調も良くなり、今までにない良いコンディションで試合に臨み好成績を収めることができたのです。
この出来事に深く感動し、以来この道に進もうと決意しました。
昔から年齢のせい、原因不明という言葉がよく使われますが、私はその言葉が信じられず、疑問を感じていました。その疑問を解くべく海外の研修にも参加し、そこで師匠となるドクターに出会いました。研修中に不覚にも首を痛めてしまったことがありました。患者様のお体を施術する身でありますが、自分の痛みはどうすることもできない無念さで一杯だった時、施術にあたって下さったドクターの一言が今でも忘れられません。「痛みの施術とは決して易しいものではない。しかしくじけず諦めないで続けていけば良くなるものだ。痛みや症状にはそれらを引き起こしている原因があるのだから、適切な施術を重ねていけば元通りの健やかな自分に戻れる。そのことをどうか信じてほしい」今でもその言葉は私の心に深く刻み込まれています。
皆様の中にも痛みや病を抱え、様々な現場で施術に当たられている方が多いと思います。私も皆様に応援の言葉をお送りしたいと思います。『諦めずに頑張って下さい』私は今まで励まし指導して下さった先生方の誠意を忘れることなくこれまで培った知識、経験を生かし、地元地域の皆様の健康に少しでも貢献できるよう努力を重ねていく心づもりです。