正善寺

少し離れた場所からも目立つ古墳上にあるお寺です。先ずはお寺の名前が付いている正善寺古墳(足利市文化財)を見ました。足利市最大の前方後円墳で全長88ｍ、前方部高さ4ｍ後円部高さ5ｍあり古墳のクビレ部に本堂が建ち墳丘の上には墓地が建てられておりました。スケール感タップリの古墳とお寺が一体化していて自然の風景に映りました。また後円部にある横穴式石室が開口しており全長約7.5ｍの石室内に弁天様が祀られていて足利七福神めぐりの場所でもあります。石室内は約1.7ｍと高さがあるので首をやや傾けるだけで中に入れました。天井の大きな7枚石が整然と並びチャートの割石積みも綺麗に揃っており気持ちが良いです。神様もいい所に祀られて誇らしいでしょうね。鐘楼の鐘は人間国宝の香取正彦先生の門弟の作品であります。中央に仏様が彫られています。住職がおられたので伺ったら阿弥陀三尊（ 阿弥陀如来 ・ 観音菩薩 ・ 勢至菩薩 ）だそうで勉強になりました。笑顔のステキな感じの良い住職であります。なお本堂には像高97cmもある御本尊様の木造　阿弥陀如来坐像(栃木県文化財)が安置されており機会があれば拝顔したいと思いました。