安栄堂菓子舗

最近、また食べたので。
銘菓平塚最中、本陣を販売。
黄身しぐれ、浮島、上用まんじゅう、
ウグイス餅など。

店構えは新しい。
造りは和菓子らしい和菓子屋さん。
国道1号沿いの郵便局横。
立地も良いが客がひっきりなし。

平塚最中は結構大きい。
成人男性の手のひらサイズ。
味はまあまあ。
皮はパリパリ、中身はしっとり。
一体感は微妙。つぶ餡。

本陣は栗が丸ごと一個入る。
餡とのバランス良い。
わりと美味しい。
ただし平塚の他の店にも類似品あり。
製菓機械が同じかな。
わりとこの手の焼き菓子は見る。

ウグイス餅は
餡は真面目な味でまあまあ。
餅がやや厚い。一体感はあり。
和菓子としての完成度は◯。

上用まんじゅう(おそらく、じょうよ饅頭)
は、やや薄い皮に(大和芋かな)多い餡。
バランスは良い。
ただし平凡。

ここの特徴なのか、黄色い和菓子に
卵が結構香る。

一番特徴的なのは黄身しぐれ。
黄色い外側に白餡。
カラーリングが似ていて
内と外のインパクトはない。
本来、黄身しぐれは白餡に卵黄を混ぜて
色づけするが、使うにしても割合は少量。
そのため外側はひび割れ、ほろりと崩れ、
卵特有の粘りや香りはあまりしない。
玉子使わず着色料という店もある
(手抜きとは思わないが)。

ここは黄身をかなりの割合で使っている
模様。かなりの粘りや濡れ感あり。
黄身しぐれ論争が起きそうな食感。

そのため外側は黄身しぐれの特徴である
ひび割れなし。
ほろりとは崩れず、クリーミー。
カスタードや卵蒸しパン好きには
良いかと。

浮島は軽い感じ。
二色で、上の黄色がやはり卵風味。
舌触りは滑らかだが食味はもっさり感が。
萩の月の外側を思い出させる味。

総括すると、きちんと真面目な
仕事をする伝統的な店。
精進、わびさびとしての昔ながらの
和菓子に、新しい挑戦を加えている。

ウグイス餅、上用まんじゅう、団子など
餡系は伝統守っている。

黄身しぐれ、浮島は洋菓子風のものを
求めるならかなり合う。
これらは和菓子というより和洋折衷菓子。
黄身しぐれと浮島は濃いめのコーヒーに
合う(実際にやってみた)。

若い人を招いた茶席や、外国人にも
受け入れられる味を想定したものか。
最近茶道の師匠も若手が増えて
茶席も現代風に変わってきた。
ビルの一室で開かれたりもすること、
弟子もIT企業勤務の方などを考えると
こういう菓子の需要は結構あるのかなと。

私は創作菓子は好意的にとらえるので
ここは評価したい。

注意
真面目な生菓子の特徴で、
日持ちがしない。団子は固くなる。
美味しく食べるなら当日中が基本。
本陣、最中がせいぜい数日。
(コンビニスイーツの方がおかしい)

七夕メイン会場から歩いて8分ほど。
ついでに足を延ばしてみてもよいかも。

投稿者

ひろんnnarv039

投稿日

2016/11/23

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ひろんnnarv039

投稿日

2016/11/23

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