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生木山

3.00
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 西山興隆寺から県道151号(元来た道)を引き返し今井交差点まで引き返します。交差点の右角に正善寺があります。しかし、十夜ヶ橋同様に、本寺よりも少し離れた場所にある生木(いきき)地蔵の方が有名で、案内の看板も生木地蔵の方を表示しています。そのため本寺そのものはスルーしてしまいました。今井交差点を右折して1kmも進まないくらいで左手に大きな鳥居がある山が見えます。そのすぐ先の麓にある小さな境内に生木地蔵があります。近くには中学校もあるので目印になると思います。
 西山興隆寺に向かう途中に「興隆寺まで8km、生木地蔵まで6km」という表示があったので、興隆寺から2kmでつくかなと思っていましたが、その地点からの方角が違ったため移動距離は5kmくらいありました。
 弘法大師がこの地を訪れた際に、大きな楠に童子が現れたのを見て、その木に地蔵菩薩を刻んだと言われています。楠は樹齢1200年くらいの大木で、生の木に彫ったことから生木地蔵と呼ばれています。楠は台風で倒れてしまいましたが、地蔵菩薩が彫られた部分は無事だったので、その部分をくりぬき、本堂に安置しています。まだくりぬく前の木に彫られた白黒写真が本堂に貼られていました。昭和二十九年以前の写真だそうです。
 また、彫られた楠の一部は本堂左横に保管されています。木の内側は、地蔵菩薩をくり抜いた時にできたのか、老朽化でなったのか、空洞になっており、鍾乳洞の内部のようでした。
 本堂右横には大師堂もあります。本寺とは少しだけ離れていますが、こちらに納経所があり、別格二十霊場の納経をしてもらえました。
 小学校の頃、瀬戸内海の怒和島という島のお寺でも生木地蔵を見たことがありました。そちらはまだ木が生きており、幹に彫った部分が回復して閉じかけており、暗くてよく見えませんでした。怒和島の生木地蔵は、年代不明ですが旅の僧が立ち寄ったときにお礼として彫った物と言われています。もしかしたら彫った僧はこの地の生木地蔵を見てまねたのかもしれません。または、その僧は弘法大師本人だったのかも?と、色々想像がふくらみました。

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写真

概要

店舗名

正善寺

ジャンル

電話番号

住所

愛媛県西条市丹原町今井141-1

アクセス

最寄駅
バス停
  • 今井本村から73m (徒歩1分)

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最終更新日

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