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四国八十八箇所巡礼の旅で参拝しました。今治市街から西、八幡山に建つ高野山真言宗の寺院で四国霊場第五十七番札所です。山を背にして傾斜地を旨く使って本堂や大子堂、庫裏、金毘羅堂、薬師堂などの堂宇が並び、広くはないですが荘重な雰囲気がありました。本堂には、昭和の初めに足の不自由な少年が箱車に乗って巡礼し、この寺で足が治ったことから奉納された「少年の箱車」がありました。
四国八十八箇所霊場の第五十七番札所です。今治市玉川にある高野山真言宗の寺院です。八幡山(府頭山)のふもとに建つことから、地元の人からは「八幡さん」と呼ばれて親しまれているそうです。境内に入ると右手に庫裏、金毘羅堂、薬師堂がならび、参道正面奥の一段高いところに本堂、その右隣に大師堂が建っています。山を背にして傾斜地をうまく使って堂宇が配置されたお寺は歴史を感じる荘厳さがありました。
今治から川に沿って平坦な道を遡ってきて川から逸れてさらに進むと栄福寺があります。あたりは農家のある田園風景なのに、このお寺の裏は崖でびっくりします。ちょうど、ここから山道に差し掛かると言うことを暗示するかのようでした。

第五十七番札所
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光林寺からもと来た道を下ると、五十七番栄福寺と五十八番仙遊寺への看板があります。位置的には山側から光林寺→仙遊寺→栄福寺となっているため、五十八→五十七と逆打ちにした方が走行距離は短いです。しかし、八十八カ所はこれまで順打ちできているので、栄福寺へと向かいました。56→57→58→別格20不動という順番がベストだったかも。さすがは八十八カ所の霊場、要所要所に看板が立っており、迷うことなく到着しました。看板に表示されていた距離より短いように感じました。
駐車場は有料となっていますが、バイクは無料でした。駐車場から数10mで入口に着きます。山門はなく、石柱が立っています。入口をはいるとすぐに「お願い地蔵」と呼ばれるお地蔵様があり、願いをかなえてくれると言われています。
境内はコの字型になっており、入口からまっすぐ進んだところに鐘楼があり、左に折れて納経所、さらに左に折れて金毘羅堂と薬師堂、石段を登りつつ大師堂、そして突き当たりに本堂があります。本堂には昭和初期に足の不自由な少年が犬に引かせながら遍路をし、この寺まで来たときに歩けるようになり奉納したと言われている箱車があり、二十二番平等寺ぶりの箱車エピソードが残っていました。
入口左には、山頂へと続く道があり、神仏習合で勝岡八幡宮という神社があります。石段はまあまあきついですが、登りきると今治市内が一望でき、瀬戸内海・しまなみ海道まで見渡せました。春と秋には遍路が増えると言いますが、遍路をするには絶好の天気だなと思いました。しかし、そう簡単には終わらないのが今回の旅、この時点では五十八番仙遊寺で一波乱あるなど予想だにせず、栄福寺を後にしました。