膝に水が溜まる状態は、「関節水腫(かんせつすいしゅ)」と言います。これは、膝関節内で関節液が異常に増えることで起こります。原因はいくつかあり、代表的なものは以下の通りです:
膝に水が溜まる主な原因
外傷や過度な運動
捻挫や打撲などで関節が刺激されると、炎症が起きて関節液が多く分泌されます。
変形性膝関節症
加齢による膝関節のすり減りで炎症が起き、水が溜まりやすくなります。
関節リウマチ
自己免疫の異常によって関節が慢性的に炎症を起こし、関節液が増加します。
感染症(化膿性関節炎など)
細菌などが関節に入って感染すると、水だけでなく膿がたまることもあります。
痛風や偽痛風
尿酸やピロリン酸カルシウムの結晶が関節にたまって炎症を引き起こすケースもあります。
施術法
安静:まずは膝を使いすぎないようにします。
冷却:炎症が強い場合はアイシング。
薬物療法:消炎鎮痛剤や、場合によってはステロイドの注射。
関節穿刺:水が多くて痛みが強い場合は、注射で水を抜くこともあります。
リハビリ:筋肉を鍛えて関節の負担を軽減する。
もし膝に腫れや痛みがある場合は、早めに医療機関への診察を受けることをおすすめします。
