超音波施術の仕組み
振動と熱: 超音波機器から発せられる高周波の音波が身体の組織に浸透し、微細な振動を引き起こします。この振動が熱を生じさせ、組織の代謝を促進します。
微細なマッサージ効果: 振動が細胞や組織を微細にマッサージし、血流を改善し、細胞修復を助けます。
期待される効果
血行促進: 超音波の熱効果と振動により、血液循環が改善され、酸素や栄養素の供給が向上します。
疼痛緩和: 振動と熱によって神経の興奮が抑制され、痛みが軽減されます。
炎症軽減: 血行促進と同時に、炎症部位の治癒が促進され、腫れや痛みが和らぎます。
柔軟性向上: 筋肉や関節の柔軟性が増し、リハビリテーションやスポーツ後の回復が早まります。
使用されるケース
怪我のリハビリテーション
慢性的な痛み(腰痛、肩こりなど)
炎症や腫れがある部位のケア
筋肉や腱の損傷
超音波施術の禁忌事項
超音波施術には多くの効果が期待されますが、特定の状況や状態においては禁忌(使用が禁止される場合)が存在します。以下は、整骨院での超音波施術に関する主な禁忌事項です。
妊娠中の腹部や腰部: 超音波が胎児に悪影響を与える可能性があるため、妊娠中の女性の腹部や腰部への使用は避けるべきです。
悪性腫瘍のある部位: 癌細胞がある場合、超音波が腫瘍の成長を促進する可能性があるため、使用は禁忌とされています。
心臓ペースメーカー使用者: 超音波がペースメーカーの機能に干渉する恐れがあるため、心臓ペースメーカーを装着している方には使用できません。
急性炎症期の患部: 炎症が急性である場合、超音波施術が炎症を悪化させる可能性があります。
感染症部位: 感染が広がる可能性があるため、感染症の部位への使用は避けるべきです。
血栓症や血栓性静脈炎の部位: 超音波が血栓を動かす可能性があり、危険です。
出血性の状態: 出血している部位や出血しやすい状態の場合、超音波施術は避けるべきです。
成長中の骨端部(子供や若者の骨端線): 成長中の骨に影響を与える可能性があるため、未成熟な骨端部には使用しないことが推奨されます。
眼球や性腺: 非常に敏感な部位であり、超音波の影響を受けやすいため、これらの部位には使用を避けます。
