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金山

3.00
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 8月31日、遍路の続きへと向かいました。台風接近中でしたが、仕事でストレスが溜まっていたので、これは心を浄化せねば、と、自分に言い聞かせて雨を覚悟で出発しました。
 今回は大洲市内の別格2つを廻り、出来れば久万高原町の四十四番・四十五番札所まで行けたら、と計画して出発です。その割に雨を恐れて11時前の出発となったので、久万高原までは厳しく、大洲市内が終わればおんのじというプランです。
 金山出石寺は、大洲市と八幡浜市の境界に位置しています。登山道は主に3ルート(八幡浜市から、大洲市から、旧長浜町から)ありますが、順打ちのルートでは、八幡浜市のルート推奨と書いてありました。まず西予市宇和町から八幡浜市へ抜けなければなりません。「出石寺←大型バス用はこの道30km」みたいな看板が国道56号の大江交差点というところに立っていたのを知っていたので、そこを左折して県道311号を通りました、しかし、それより南にある上松葉交差点(左奥にサンクス、右にヤマダ電器のある交差点)を左折し、県道25号(通称土器土器街道)を通った方が道はいいです。ちょっとやられた感がありました。2つの道は途中で合流します。
 八幡浜市内のフジがある交差点まで進み、国道197号を三崎港に向けて直進します。途中で県道28号に入り、15〜20km山道を登るようになります。(旧保内町まで高速道路が延びていますが使っても使わなくてもさほど時間に変わりはなさそうです。高速道路を使った場合、降りてから右折し少し戻ります)。
 民家・自販機もないうっそうとした林道(舗装はされている)を山頂まで登ることになりますので、水分・燃料の確認をお忘れなく。
 駐車場は入口近くにもあり、入ってすぐに神社があります。神社の左に看板と下へと下る道があり、200m程進んだところに一願地蔵があると書かれていました。こちらの御本尊は50年に一度の御開帳となっており、自分が生きている間には拝めそうにないと思った何代目かの住職がこっそり御開帳し、片目でこっそりのぞいたところ、神々しい光を放ち開けていた目が失明したそうです。そこから一眼→一願となり、一つ願いを叶えてくれるという御利益があると説明がありました。
 石段を登ると仁王門があり、仁王門につるされた鐘は藤堂高虎が奉納したものと言われています。境内に入ると、右に納経所と護摩堂、左の石段を登っていくと大師堂、本堂があります。
 奈良時代、麓で猟師をしていた作右衛門という人が、鹿を追い掛けこの山に分け入ったところ、鹿は姿を消し、金色の千手観音像が姿を現し、これを見た作右衛門は殺生を辞め、仏道に入り出石寺を建立したといわれています。この時のものとされる千手観音像が御本尊となっています。また、本堂近くには、起源に登場する鹿の像が建てられています。
 約800mの山頂に立つお寺で、宇和盆地・大洲盆地・久万高原等が見渡せます。訪問時には幸い雨は振っていませんでしたが、あいにくの天気で残念ながら眼下は見下ろせませんでした。雲の上というか雲の中にいる状態でした。出石寺には過去にも2回来たことがあり、初訪問は95年(小5)、多分中腹くらいにある林間学校に来た時にここでバスから降ろされ歩いて林間学校まで山道を下りました。2回目は大洲勤務時代に、小学校時代に行ったことを思い出し、長浜ルートを使ってスクーターで来ました(エンジンが悲鳴を上げていました)。過去2回は晴天に恵まれ、瀬戸内の島々まで見えた記憶があります。
 雲の中に入ることが多く、多湿状態になりやすいためか、木の質感は最御崎寺に似ており、年季を感じました。
 下山ルートとしては、元来た道を少し戻り、「上須戒(かみすがい)」へと書かれた看板を曲がります。また途中で分岐があり「高山経由・大洲市街へ」と書かれた側に進むと別格八番十夜ケ橋が分かりやすいです。
 小学校時代は土地勘もなく、どの道を登って来たのか覚えていませんが、大人になって3ルートを経験した今、どのルートでも大型バスで来るのは無理があったのでは!?と思ってしまいます(ましてや10年以上前で舗装もそこまで十分ではなかったであろうし)。小学生を乗せて山頂まで運転してくれたドライバーのテクニックの凄さを今になって理解することができました。

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写真

概要

店舗名

出石寺

ジャンル

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住所

アクセス

最寄駅
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最終更新日

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