塾の合格実績を見て、いつも不思議に思うことがあります。
HPにも、広告チラシを見ても、灘中〇〇名合格!!とか、
姫路西〇〇名合格!!とかは、書いてあります。
灘に大量合格させるので有名な塾では、「算数満点合格!」とか、「学年1位合格!」とか載せています。それはそれで素晴らしいことなんでしょうが、では、その輝かしい記録を打ち立てた生徒達が、最終的にどうなったか?HPを見ても、広告チラシを見ても、そのような記述を見たことがありません!
灘中学の元校長先生と仕事上のお付き合いが数年間あったのですが、
「〇〇のせいで、灘高が落ちぶれてしまった!」というのです。
それは、何故かというと、入ることにエネルギーを使い果たしてしまい、バネも何も残っていない、抜け殻みたいな生徒ばかりになってしまった!というのです。
実際に、私の教え子の中で灘に進学した生徒に聞いたのですが、〇〇から入って来た生徒達は、最初は凄いのがゴロゴロしてるけど、いつの間にかどんどん落ちこぼれて行き、終いにはいなくなってしまう!というのです。
元校長に見せてもらった、合格してから高校を卒業するまでの成績の推移グラフで見ても、(これは、学校は、「入学時は、何番でも構わない。入ってから、頑張ればそれでいいんだ!という主旨で作り始めたグラフだそうです)」上位で合格した子が、成績がどんどん下がって行く様子が見て取れます。(真ん中位で合格した生徒がトップで卒業する確率が高いようです)
「灘中に合格!」、「兵庫県立大学附属に合格!」は、それで凄いことなんでしょうが、大事なのは、中学に合格するよりも、最終学歴がどこなのか?です。
「灘中に1番で合格した!」と言っても、「そしたら、どこの大学に行ったん?やっぱり、東大?」と聞くでしょ?
だから、結局、勉強する癖、深く考える癖を、どれだけ小、中学校の間につけることが出来るか?なんです。灘中も、県大附属もファーストステップにしか過ぎないんです。
その先の大学に合格するまでの全てを考えてその子にあった道筋をつけてあげる!それが、本当の塾だと思います。
〇最終学歴はとうなのか?落ちこぼれずに、ついていける学力をつけられたのか?
〇今現在、どこで何をしているか、夢を実現出来た元教え子がどの位いるかを把握している!!
それこそが、本当の塾のあるべき姿だと思います。
大手塾が目先第一主義であれば、
個人塾は、その先まで見通した指導をする!!住み分けをしないとダメですわな!
そのことを常に心がけているからこそ、大阪で教えた卒業生の35%が国公立大学の医学部に進学してるとか、卒業後の進路を明確に言えるわけです。