ジェーンマープル丸井シティ横浜店

芯の通った少女感が素敵な、お洋服ブランドです。
過剰な足し算で可愛らしさ少女らしさを演出するロリィタブランドとは一線を画する
独自の張りつめた緊張感と、個性的な抜け感があると思っています。

うつくしいシルエット、五感に訴える素材のえらびかた、その煌めき。

不安定で繊細で魅力的な、少女という、その一瞬の時間を彩るための衣服。
生身のヒトガタが纏うことで完成するにもかかわらず、その美は飾り置くためのもので。

命を伴った人間が着ることで完成するよう作られているデザインなのに
どこまでもお人形感が漂う「つくりもの感」に憧れて。

私の肌が陶器みたいであったなら。もう少し、余分な脂肪が落ちてきたら。
自分自身から漂う「生」の匂いが、お洋服の世界を壊してしまいそうで。
着る自分に服を引き寄せるのではなく、
服が持つオーラに自分が近づかないと着てはいけない気がして。

そうやって、憧れて憧れて眺めたディスプレイの数々。

ジェーンマープルを想うときには、
いつも、10代の頃の自分の葛藤や憧憬がついてきてしまう。
私にとって、思い入れの深いブランドです。