人の体は軸となる背骨と骨盤、それらを支える筋肉によってバランスが保たれています。
背骨と骨盤は、頸椎のまわりにある僧帽筋や、腹部を包む腹横筋、お尻にある大殿筋などの筋
肉により支えられています。そして、動作によって筋肉を緩めたり、縮めたりしながら、骨を正常な
位置に戻し、体のバランスを保っています。しかし、筋肉への過剰な負担や、筋力の低下、硬直
などが起こると、背骨や骨盤が傾き、体はゆがんだ状態になります。
〇原因
ゆがみが生じる主な原因は、次の通りです。
●悪い姿勢
猫背や反り腰、脚を組むなど。
●長時間の同じ姿勢
デスクワークや車の運転など。
●一部の筋肉を酷使する動作
バッグを片方の肩にかけ続けるような、日常動作の癖など。
●運動不足
筋肉量が減り、筋力が低下することにより、骨格を支える力が弱くなる。
●冷え
血管が収縮して血液循環が悪化し、筋肉が硬くなる。
●ストレス
自律神経のバランスが崩れて、血液循環が悪化することにより筋肉が硬くなる。
●出産
出産時は産道となる骨盤が最大に開きますが、産後約2カ月経つと自然に元の状態に戻ります。
骨盤が開くことによって伸びる大殿筋などの筋肉は、妊娠中の筋力低下によって元の状態に戻
りにくくなります。その結果、骨盤が傾き、体にゆがみが起こりやすくなるのです。
〇歪みがなぜ痛みになるのか
身体がゆがむと筋肉や神経、血管に影響を及ぼす為、体の不調、痛みとなって現れてしまいます。
例えば、背骨が左右にゆがんでしまうと背中の筋肉も片方は緩み、片方は引っ張られてしまい緊張した状態が続いてしまいます。その結果負荷がかかり、そのまま硬直して凝り、痛みへと変わってしまうのです。左右のバランスが崩れれば、首、肩、骨盤や膝など全身の負担が増えてしまい次第に痛みを持つことになります。
また時間が立てばたつほど痛みが定着し改善に時間がかかってしまい、さらには、筋肉の低下、関節の変形や軟骨の摩耗、内臓機能の低下に繋がってしまいます。
なかなか良くならない痛み、何度も繰り返してしまう痛みなどお悩みの方はぜひ当院にお問い合わせください。
